パン屋『四季』での日常 (ページ10)

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パンとお目その1 ページ10

noside

新しい常連が増え、再開した店の経営も上手くいっているとある夏の日の事だった

休みも入れずにAが仕事をするので左京にお金とバックを持たされ店を追い出された彼女は、久しぶりに街の散策をすることにした

途中、昼食を取りつつてくてく歩いているといつの間にか彼女の知らない街並みの場所に来た

(ここ、隣町なんだ…)

夕暮れ時に近い時間だが、配達以外で自分の街から出たことがない彼女は、好奇心に駆られてもう少し先まで進むことにした

暫く歩いていると

ドンッ！

と、誰かにぶつかってしまった

『ご、ごめんなさい！』

「おい、テメェ！タケシさんの服にアイス付いちまったじゃねぇか！」
「クリーニング代寄越せや！」

『ひっ！』

どうやらぶつかった相手はその街のチンピラ三人衆w←だったらしくさらに彼の服にアイスクリームが付いてしまったようだ

じりじりと彼女に詰め寄るチンピラ

彼らが彼女に寄る度に彼女も恐怖で後ろに下がってしまう

いくら大学を卒業していたとしてもやはり普通の小学生の女の子であることには変わりはないのだ

トンっと彼女の背中が壁に当たった

(ど、ど、どうしよう…)

彼らに囲まれ逃げ場を無くしてしまった

「よく見て見りゃァお前可愛いな…」
「え、お前そっち趣味なわけ？」
「いいじゃないっすか！…代金は身体だって」

ニヤリと怪しく笑うチンピラ

彼女はその意味は分からないが、彼らが自分の方へと手を伸ばしてきた時恐怖で目をギュッと瞑った

そんな時だった

「おい」

彼らの後ろから声が聞こえたのは

〜次回に続く！〜