ほわほわしっと。 ページ7
「…ただいま、」
がちゃりと家のドアが開く音と、零くんの声。
重いって思われるかもしれないけど、ああいった場面を見ることはあまりないから。
なかなかにショックが大きかった。
「A？寝てるの？」
リビングのソファでクッションを抱きかかえてます。
「、電気もつけないで、。」
つけたくないんです。だって。
「っ、泣いてるのか？」
泣いたところみられたくない、から。
心配そうな声を聞いて、余計に滲む視界。
こんなみっともない姿、見せたくないの。
勝手に零くんを見に行って、勝手にいらいらして、勝手に落ち込んで。
「どうしたの、A？なんか嫌なことあった？」
「…なんでも、ない、」
「なんでもなかったら泣かないだろ？言ってごらん？」
「いやっ、」
「ったく、ほら、おいで。」
ふっと顔を上げると困ったような顔で腕を広げている零くん。
思わずその胸に飛び込んだ。
「ゆっくりでいいから、はなして？」
「……きょう、ぽあろいったの。」
「うん。」
「おこってないの？」
「怒らないよ。…それで？」
「それで、れーくんの周りにはきれいな人とか、高校生とかたくさんいたの。」
「…、」
「わたし、すごいいやで。わたしなんかがれーくんと付き合ってていいのかなって。こわくなっちゃった」
「…そっ、か。つらかったな。ごめんな、」
でもね。
そう言って抱きついていたわたしの顔を上げさせて、少し怒り気味の表情をしている彼。
「…おこらないっていった。」
「ポアロに来たことに怒ってるんじゃない。俺はAがいいの。」
「わたしが、いい…、？」
「ああ、Aじゃなきゃいや。少なくとも、俺はそう思ってる。」
「っ、！わたしも！わたしも思ってる、れーくんじゃなきゃや。」
今度は優しい顔でむにーっと頬を引っ張ってくる零くん。
いたい。
「んむ、やめへ」
「それって、嫉妬してくれたってことでいいんだよね？」
「…しっと、？…嫉妬！？」
「あれ、ちがうの？」
「いや、あの、たしかに違わないけど。嫌じゃないの？嫉妬。重くない？」
「全然？むしろ嬉しいよ。」
ニコッと笑った零くんはさいっこうにかっこよかった。
.
____________
突然若干のシリアルごめんなさい。
なるべくあまあまでいきたいと思います。
コメント、リクエストお待ちしてます！
明日、更新できるかわからないので本日大量更新。
2018.4.21
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆあ(プロフ) - 流れ星さん» ありがとうございます！！！わかりました！元々その話はどこかで書くつもりでいたので、ありがたいです！リクありがとうございます！ (2018年5月7日 21時) (
レス) id: e56984d5e7 (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - はじめまして！このお話すごく好きです！リクエストよろしいですか？設定にもあった喘息での看病のお話がみたいです！いつでもいいのでお願いできますか？ (2018年5月7日 15時) (レス) id: d36a309e13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - るうさん» 遅くなりすみません！わかりました！リクエストありがとうございます！ (2018年5月5日 11時) (レス) id: e56984d5e7 (このIDを非表示/違反報告)
るう - 続きが楽しみです！リクエストなんですが、女の子の日？でお腹とか痛くなっちゃう夢主と優しく看病してくれる降谷さんがみたいです！ (2018年4月21日 23時) (レス) id: 2ae17f35c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆあ | 作成日時：2018年4月20日 17時
