8 ページ8
niniは、牛肉のタルタルステーキ
私は、チキンのグリル
付け合わせの大量のポテトとサラダ
それと、店奥に並んでいるオードブルはセルフサービスだと、ウェイターの彼は教えてくれた。
KA：…ぅん！ うまぁ！
と、niniの言う通りどれも、
お世辞抜きで美味しかった。
A：ギョンちゃんに聞いておいて本当に良かったね。
KA：うん。
店内はいつの間にか満席となり、私達が店を出る頃には外に並ぶ程だった。
その後、腹ごなしに街をブラブラしながら、ホテルに戻ることにした。
途中大きな建物が見え、近づいてみると、
それは、かの有名なルーブルだった。
A：こんな、街中に急にあるんだね…
KA：少しはいってみる？
A：でも、もう、時間的に閉館じゃない？
KA：…まぁ、いいって！
そう言って、私の手を引いて門をくぐると
中には広場が吹き抜けていて、美術館の建物に四方を囲まれた真ん中辺りに、有名な透明なピラミッドが
夕陽に当たって光っていた。
A：凄〜い！広いね〜！
そう言って360℃ぐるぐる回って見渡す私を見て
夫は、微笑んだまま、私を動画で撮っていた。
私達の他にも数名いて、みんな思い思いのアングルで
写真を撮り合っている。
白夜の様に日が長いフランスの残暑は、20時を過ぎてやっと夕方という、なんとも言えないロマンチックな
時間がその空間を支配していた。
KA：明日は、朝からここに来てAが見たがってた、何とかのニケ見るんでしょ？
A：…笑
KA：ぼやぁ！
A：それを言うなら、サモトラケのニケね。
KA：…まぁ、なんのニケでもいいけどさ…
少し不貞腐れて、厚くなったくちびるは
魅力的に夕陽にあたって綺麗だったので
思わず、私からキスをした。
KA：ぼゃ…
2回目の『ぼゃぁ…』は、1回目のそれとは訳が違っていて、夕暮れのロマンチックな光の中、私達は人前で久方ぶりの甘いキスを交わした。
ロマンチックなムードのまま、セーヌ川のほとりで
エッフェル塔を見た後、タクシーをひろって
ホテルへ戻ることにした。
夫が今回の旅の為に予約してくれたのは
ホテルプラザアテネ
客室の窓辺にはゼラニウムの赤い花と
グリーンが併せて植えられているのがこのホテルの目印。
近くの通りには高級ブティックもあり
数々のセレブ御用達のホテルなのだと
新井さんが教えてくれていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミミ - 続きは書けそうですか？楽しみにしてます！ (2021年12月27日 23時) (
レス) id: 464b7318d1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - はからずもがな、niniのupdateとかぶった。 (2021年11月22日 8時) (レス) id: e5ab85c6c5 (このIDを非表示/違反報告)
キキ - 続き楽しみです。待ってます。 (2021年3月18日 20時) (レス) id: 464b7318d1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - みなさん、お久しぶりです。いつも応援ありがとう！嬉しいなぁ。 (2021年2月25日 5時) (レス) id: e5ab85c6c5 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - mimiたん、おかえりなさい^_^待ってました。 (2021年2月13日 14時) (レス) id: e37315a1dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mimi | 作成日時：2021年1月18日 20時
