アイスから始まる恋 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:5,344 hit

. ページ6

憂鬱な授業も終わり、部活の時間
久々に外で走れると思っていたのに外は土砂降りだ

じめじめとした外を見ながら学校の中を走る

廊下も湿気で滑りやすくて嫌になる

先輩「Aー、ラストスパートかけろー」

『はーい』

滑らないように気をつけてスピードを早めた

『はぁはぁ』

先輩「一旦休憩な」

スポーツドリンクを飲みながら汗を拭いていると
キュキュと音が聞こえた

体育館から音がして、気になって見ると

『あ、』

バスケをしている私にアイスをくれた人

『バスケ部だったんだ』

全然知らなかった

『ん？！』

先輩「あははー」

見すぎてしまったせいで後ろに人がいるのに気づかなかった

デコピンされた頬をおさえていると先輩は笑ってる

頬にされたからほおピン？

なんて、馬鹿なことを考えてると

先輩「なーに、見てんの？」

『いや、ちょっと気になってる人がいて

あの、６番を着てる人です』

先輩「……あー、ユンギ？」

『ユンギさん、』

ちょうどその時、ユンギさんのシュートが決まった

『かっこいい』

先輩「見惚れてるのもいいけど、部活続けますよー」

『はーい』

また、はしりだす

からだは前と進んでいき見える風景が変わっていくのに

頭の中はユンギさんでいっぱいだった

『(ユンギさん、ユンギさん)』

頭の中で何度も呼んでみた

『あぁ、どうしよう』

走って風を感じる

冷たい風

顔が熱いせいかもしれない

走ってるせい？

それとも、、

ゴンッ

『ばびっ！』

柱にぶつかった