届かなかった想い (ページ6)

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『、、ちょ、樹酔ってる？
わたし水もらってくるね』

あの空気に耐えられなくて思わず席を立つ

わたしだって、そう思ってたよ

卒業しても変わらないんだろうなって思ってたのに

水をもらう前に一瞬外に出てすこし酔いを覚ます

、、変なこと口走りたくないからね

お水をもらって席に戻るとさっきまで机に項垂れてたじゅったんが

疲れ切った顔をしている北斗に肩を組んでいる

北斗の疲れた表情からして最初は抵抗したんだろうけど

じゅったんには勝てなかったんだろうなという流れを

物語っていて想像するとちょっとおもしろいな
　

「いや〜、でも俺らも老けたね
こんな仕事の愚痴と思い出話をつまみに酒を飲む日がくるなんてさ」

『ちょっとじゅったん本当のこと言わないで…
歳感じて辛くなるから』

「だな、、周りも結婚しだしてるしさー
てかA彼氏とかは？」

『一年前に別れてそれっきりです』

なんて泣き真似をすると俺もフリーだから安心しろって

慰めてくれるじゅったん

じゅったんはモテるんだから一緒じゃないじゃん

爆モテじゅったんのくせにと思いつつ優しさのつもりで

言ってくれてるだろうからこれは心のうちに留めておこう

「こいつだけだよ敵は」

なんて北斗を指差すじゅったん

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