届かなかった想い (ページ5)

今日:28 hit、昨日:34 hit、合計:24,840 hit

５ページ5

.

世間話をしながら改札を出てお店に入り

予約の名前を伝えて席へ向かうと見える人影

『じゅったんだ！！本物だ！実物だ！』

卒業した時よりも少し髪が伸びてて

さらにかっこよくなったじゅったんを見て

嬉しくなり出た言葉がこれ

「おれは芸能人？それとも幽霊？」

『いや、前に飲み会かなんかの写真がまわってきて
それ見たから実物だ〜と思ってついね』

「にしても久しぶりだな」

『ほんとに！わ〜今日は気分上がってすぐ酔っ払いそう』

「はいはい、じゃあAここね」

と隣の席をポンポンする北斗

そろそろ座れってことか

その後はそれぞれお酒と適当におつまみを頼んで

当たり障りのない話題とか近況報告が始まって

気づけばみんなだんだん酔いが回ってきてる

北斗は若干顔が赤くなってて

じゅったんは顔色は変わらないけど結構酔ってるな

『なんかほんと懐かしいね
じゅったんは相変わらずチャラいし
北斗は人見知り発揮してるし』

「Aなら北斗のことわかるっしょ
久しぶりに会ったから人見知り出ちゃってんのよ」

「だって何年ぶりよ、３？４年？
そりゃ人見知りも出ちゃうって」

「そんな経つのかー
この2人は卒業してもずっと一緒にいると思ったんだけどな」

そう切なく嘆く樹に気まずい空気が流れる

.