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時間はたくさんかかってしまった
もう伝えられることはないと思ってた
でも言ってもいいよね
『わたしも北斗がすきです、だいすきです』
そう言ってだいすきな匂いと温もりに包まれる
今まで空いてしまった時間を
これからは大事に2人のペースで埋めていきたいなと
北斗の腕の中で強く思った
「北斗？」
『ん？』
名前を呼ばれて上を向くと唯一昔から変わってない
優しい笑顔で微笑んでいる北斗
わたしの頬に伝う涙を拭いながら
「遅くなってごめん、もう離さないから」
そういって苦しいくらいに強く抱きしめられる
こんな幸せな苦しさがあったんだなんて
いつかの届かなかった想いが
こうしてふたりを結ぶきっかけになってくれました
fin
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作者名：きぬ | 作成日時：2023年8月16日 22時
