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『っ、嘘でしょ、、』
信じられない、ありえない
何年もあの日が私にとって苦い思い出で
北斗と会った時でさえも心から喜べなかった
、、でも北斗はそんなユナと付き合ってるんだよね
現実なんて、どこまでも残酷
「だから、Aが謝る必要はなくて」
『、、でもやっぱり今さらすぎる、かな』
『今さら見つけたって遅いって、
どうにもならないってわかってる
わかってるけど』
あ〜、私ってばなに言っちゃってんだろう
あれから何年も会ってなかったし
なにより北斗には彼女がいて無理だって
諦めなきゃってわかってるのに
頭ではわかってるのに止まらなくて
もう当たって砕けた方がいいかな
、、、ぜんぶ苦しいよ
『わたし、あの日から進めてなかったみたい
進んでるつもりだった、でも北斗に会って気付かされた』
「、、ねえ、A
俺と付き合ってください」
もう涙が止まらない
なんで言えちゃうの
ずるいよ、私が言えなかった言葉
でもずっと欲しかった言葉
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作者名:きぬ | 作成日時:2023年8月16日 22時