死神に呪霊を祓えと？

もしも真人と遭遇してしまったら ページ34

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『あぁ、本当に厄介ですね』



Aは目の前の人間だった人物の魂の回収に戸惑っていた


呪霊にやられたのは一目瞭然だが、余りにも惨すぎる
状態に彼女は顔を顰める


しかし、何故Aが厄介と呟いたのかそれは
この死んだ人間の魂が変形しているからだ


Aはため息をつき、眼鏡のブリッジを手のひらで
上げた



『まさか、この世界にも人間の魂に手を出す奴が居るとは… まぁ始末書を書かずには済みますが』



と片手にデスサイズを持ちどうするか考えていた時
何処からか声が聞こえた



「あれ？キミは…」



暗闇から現れたのは真人だった
彼は、Aを見て あっ と言う表情をした



『貴方は、あの時高専に居た呪霊ですね』




「うん、そうだよ俺は真人、キミの名前は？」



『呪霊に名乗るのもどうかと思いますが…私は
A・レーヴェスです』


そう名乗ると彼は ふーん と興味のなさそうな返事をした後に片手に持っているデスサイズを見て目を細めた


「キミも呪術師なんだろ？じゃあ俺を祓うんだ」



彼は余裕の表情を見せ、目の前のAをどうやって
殺.してやろうかと目を細め徐々に近付いた



そんな彼に、Aは呆れまたため息をついた




『私は、今貴方とやり合う時間は有りませんので』



「はぁ？キミは呪術師でしょ、俺みたいな呪霊を
祓う為にこんな所まで来たんでしょ？」



『…私は任務以外で呪霊の祓いはしていないので、
どれだけ時間がかかる事か…残業はしない主義なので』




そう言い放ったAを見て真人は、笑い声を上げた



「ははは、キミ変わってるね」



『呪霊だけには言われたくありませんが、私にはやるべき事があるので』



「えー、折角面白そうだと思ったのに………
ねぇ、キミは人間じゃないんでしょ？なら俺と仲間にやろうよ」




『…、何故私が人で無いと思うのです？』



「キミの魂は他の人間と違うからね、術師だからってのは関係ないよ、あの時から不思議な感じだなとは思ってたけどね」




『(魂で分かった？と言うことは彼は、何もしなくても魂を知覚する事が出来るのか…？) 』




Aは、そんな真人に目をやると彼は余裕の笑みを浮かべていた

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