Episode 4 ページ7
ポルナレフさんだ!!
Aは確信した。そして、今来た道を急いで戻る。
伝えなければ。このことを、花京院さん達に__!!
血中にアドレナリンが分泌し、少しだけ興奮を覚える。こんなに走るのも行動するのも久しぶりなのに、ちっとも疲れなんて感じなかった。
「ちっ、全くすすみませんね…」
プープー、とクラクションが鳴り響く道路。花京院はハンドルを握りながら舌打ちをした。
何メートルも続く渋滞。花京院もクラクションを鳴らすが、意味は成さなかった。
「このままじゃ埒が明かんな」
そう言って、渋滞の中、ジョースターは車から降りる。それに続いて承太郎とアヴドゥルも車から降りた。
「手分けをして探そう。わしと承太郎はこっち、アヴドゥルは向こうを探すんじゃ」
「分かりました」
ジョースターが右と左を交互に指さす。アヴドゥルが了解の言葉を言うと、ジョセフと承太郎は同時に走り出した。
「花京院、お前は車を頼む」
「はい、分かりました」
僕も行きたいな、なんて思いながらアヴドゥルの背中を見送った。
「花京院さん!花京院さん!!」
アヴドゥルを見送って数分後。
未だにその場から動けない車の窓を叩く音と、自分を呼ぶ声がした。
右を向くと、先程の女の子がいた。必死に叫び、何かを訴えていた。
窓を開け、花京院が「どうしたんだい?」と聞くと、Aは「見つけたんです!ポルナレフさん!!」と叫んだ。
日車ではなく外車の為、運転席は左にあった。右側の助手席にAを載せた花京院は、すぐに右折し、渋滞を外れる。
「次の角を左です!」
Aのナビゲートのもと、花京院はハンドルをきる。
「まさか本当に教えに来てくれるとは思ってなかったよ。本当にありがとう」
花京院は横目でAを見て、お礼を言う。
しかし、Aの顔は歪んでいた。歯を食いしばり、切羽詰まった表情をしていた。
「どうしたんだ、そんな怖い顔をして」
「ポルナレフさん、銃口を向けられていたんです!」
「なっ?!」
花京院の目を見つめて訴えるAの口から飛び出てきたのは、仲間のピンチだった。
「何故それを早く言わなかった!」
「私だって何で先に言わなかったのか分かりません!」
相当混乱しているのだろう。Aの目には涙が溜っていた。
その悲痛な声は、花京院の心に響いた。
______
OVAの描写です。
車、四人乗れたんですね。
その路線でいきます。
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東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» 応援ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年9月15日 0時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 頑張ってください!(^^) (2018年9月14日 21時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» わあああい!!ありがとうございます!嬉しいお言葉頂きました!これからも何卒宜しく御願い致します(´ー`*) (2018年9月3日 14時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - この作品大好きです!僕もこんな神作書いてみたい(´・_・`) (2018年9月3日 10時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - もちこさん» コメントありがとうございます!そんな勿体ないお言葉を……!ありがとうございます、励みになります( ^P^) (2018年8月27日 22時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲 | 作成日時:2018年2月6日 19時