Episode 27 ページ30
「ふぁ〜、なんかよく眠れんかったわい」
「ん、もう朝かぁ?」
「…」
ジョースター、ポルナレフ、承太郎が次々と目を覚ます。美味しそうな香りが鼻腔内に広がる。
「お、花京院とA!朝飯を作ってくれとったのか!」
「えぇ。赤ん坊の分までしっかりありますよ」
朗らかな笑みを浮かべ、花京院が答える。ポルナレフが、「あれ?花京院、大丈夫か?」と首を傾げるが、Aと楽しげに話す彼を見て、「ま、いっか!」と割り切った。
「花京院!私、みんなの分のお皿つぐから、赤ちゃんに食べさせてあげてもらってもいい?」
「あぁ。今行こうと思ったところだ」
__あれ?
ポルナレフは二人を交互に見る。
え、夫婦?夫婦なの?
小さく口を開けるポルナレフ。
「おいおいおい、ちょ、承太郎!!」
「なんだポルナレフ…」
体を起こし、立ち上がろうとしていた承太郎が振り返り、不機嫌そうな声をあげる。
「聞いたかよ…Aが「花京院」だって…呼び捨てだぜ…?」
「俺たちの知らねぇ間により仲良くなったって事だろ?いいことじゃねぇか」
はぁ、と溜息をつき、その場を後にしようとする。ポルナレフは必死に承太郎の腕を掴み、引っ張る。「なんだよ」と承太郎はまた不機嫌そうな声を出す。
「ひょっとしたら俺たちのことも呼び捨てで呼んでくれるんじゃねェか?!」
「けっ…だからなんだよ」
「嬉しい事じゃねぇかーっ!」
「はぁ…やれやれだぜ…」
承太郎が帽子をかぶり直し、ため息をついた。「うひひ」と声を漏らすポルナレフに一瞥もくれず、「何か手伝うことはねぇか?」とAに声をかけた。
「あ、承太郎さん!じゃあこれ、ジョースターさんに持っていってください」
「あぁ」
遠くで、Aが承太郎に皿を渡しているのが見えた。
お?とポルナレフは思う。
承太郎がジョースターさんに渡すのなら…?
「ひょっとして、やっぱり俺もタメ口に__」
「ポルナレフさん、おはようございます!」
「はっはー…やっぱりな…」
淡い期待が胸の方ではじけ飛ぶ。頭の上にはてなマークを浮かべるAをみて、ため息をついた。
ポルナレフの気持ちを代弁するかのようなタイミングで、遠くで赤ん坊の泣き叫ぶ声が聞こえた。
マニッシュ・ボーイ。
彼は花京院の(お下品な)手によって
チャンチャン♪
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東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» 応援ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年9月15日 0時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 頑張ってください!(^^) (2018年9月14日 21時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» わあああい!!ありがとうございます!嬉しいお言葉頂きました!これからも何卒宜しく御願い致します(´ー`*) (2018年9月3日 14時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - この作品大好きです!僕もこんな神作書いてみたい(´・_・`) (2018年9月3日 10時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - もちこさん» コメントありがとうございます!そんな勿体ないお言葉を……!ありがとうございます、励みになります( ^P^) (2018年8月27日 22時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲 | 作成日時:2018年2月6日 19時