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Episode 14 ページ17

くじ引きの結果、Aと花京院とポルナレフが301号室になり、隣の部屋はジョースター家となった。
ただの自宅じゃねぇか、とポルナレフが呟くと、承太郎が睨めあげる。Aはなんとなくポルナレフって不憫な役だなぁ、なんて思ってしまう。



「じゃあ電気を消しますよ。夜更かしはしないように」
「はーい」
「りょーかい」

花京院が天井から下がるヒモを引く。カチッという音を立てて、電気が消える。辺りは真っ暗闇に包まれた。



就寝前、花京院はAにこう言った。

「君がいいと言ってくれるなら、明日から旅に同行して貰いたい」

勿論Aは縦に首を振る。
第一目標、彼らの仲間になることは無事に達成できたのだ。
嬉しそうなAをみて、ポルナレフは「明日からの旅が楽しみだー」なんて浮かれていた。



ベッドに横になるAは今日の出来事を日記につけようかと考えたが、肝心の日記とペンが無かったので諦めざるを得なかった。
はぁ、と溜息をつき、目を閉じる。
急に襲ってきた睡魔に身を委ねる。
意識が無くなるのに、時間はかからなかった。






ふと、目が覚める。
目の前に広がるのは、本棚とテーブル。
ハッとしてAは気がついた。

ここは最初の市立図書館じゃないか…!

辺りを見回す。最初にいた市立図書館と寸分違わぬ景色がそこにあった。
違うことと言えば、人が一人もいないことだ。




「もしも君が本当に皆を救いたいと願うのならば」




声が聞こえる。聞いたことがある声。
それは、初めて意識が吹っ飛ぶ直前に聞いた声。




「君は絶対に皆を救うことができる」




どこから聞こえるのだろう。上を見ても、窓の外を見ても、周りを見渡しても、自分以外の人間はいない。




「何があっても恐れちゃだめだ」




能に直接響くような透き通る声。

__私はこの声を知っている。
初めて聞いた時も同じ感覚がした。

そう、絶対に“他の場所”でも聞いている。
この図書館ではないどこかで__




「だって貴方は___」




突然視界が歪む。目眩が襲ってくる。
咄嗟にテーブルに手を着くが、手元に違和感を感じ、すぐに手を退ける。自分が手をついた場所には落書きがあった。

字は視界が歪んでいる為ハッキリと読めないが、確かに何かが書いてある。その隣には大きな穴が口を開けていた。
公共のものは大切にしなよ…

心の中でそう呟いたのを最後に、Aは前方に倒れ込む。テーブルにぶつかる前に、意識は途切れた。

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東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» 応援ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年9月15日 0時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 頑張ってください!(^^) (2018年9月14日 21時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» わあああい!!ありがとうございます!嬉しいお言葉頂きました!これからも何卒宜しく御願い致します(´ー`*) (2018年9月3日 14時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - この作品大好きです!僕もこんな神作書いてみたい(´・_・`) (2018年9月3日 10時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - もちこさん» コメントありがとうございます!そんな勿体ないお言葉を……!ありがとうございます、励みになります( ^P^) (2018年8月27日 22時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東雲 | 作成日時:2018年2月6日 19時

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