Episode 9 ページ12
｢分かったぜ花京院！反射だ！反射を繰り返してここまで来たんだ！｣
｢反射…！｣
花京院が反射という単語を
すると、突然三人の後方から｢ねぇ｣と声がした。
｢怪我してるよ？｣
地元の子供が心配そうな表情をしてこちらを見つめる。
そして、三人は息を呑んだ。
少年の瞳の中。
そこにJ・ガイルはいた。
窓の外の夕焼けを見て、思わずため息が零れてしまう。
あの後、砂埃を起こして少年の目を強制的に瞑らせ、ポルナレフの瞳に移ろうとしたJ・ガイルを切りつけることに成功。遠くから聞こえた断末魔は、きっと本体があげたのだと推測し、その声の元へ走っていく。
機転を利かせたポルナレフと花京院の連携プレイの果て、J・ガイルは
吊られた男、ハングドマンの暗示を持つスタンドの使い手、J・ガイル。そのあまりに哀れな末路に、Aは同情すらしなかった。
｢とんだクズ野郎だったな｣
まさに花京院の言葉通りの男だった。
J・ガイルの元へ走っている途中、ほんの少しだけ聞いたポルナレフの過去。
彼の辛そうな表情で語られたJ・ガイルの悪行。
彼の話に傷心したAは、腸が煮えくり返る程の怒りを覚えた。
敵の死を見届けた後、Aは二人と共にホテル前でジョースター達と合流した。
｢スタンドが見える｣という理由で、未だに疑っている花京院が、｢今日、彼女に問いただしてみます｣とジョースターに伝えると、｢うーむ…まぁお前に任せるよ｣とあっさり承諾。
こっちの気も知らないで…！と静かに怒るAをよそに、花京院はAの手を取り、どこかへ歩き出した。
…因みにアヴドゥルは九死に一生を得て、なんとか生存しているが、ポルナレフには内緒である。
散々な目に遭った(といっても連れ回されただけ)Aは、疲れ果てていた。
花京院に手を引かれながら、今日あったことを振り返る。
｢着いたぞ｣
連行されてからずっと視線を落としていたAは、初めて前を向く。
目の前にそびえ立つのは大きなドア。そう、ホテルの客室のドアだった。
ドアを開くと、｢ちょっと待っていてくれ｣と何かを思い出したかのようにすぐに部屋を出ていいった。
窓の側にある椅子に座り、そして今に至る訳だ。
Aのため息は、すぐに外の騒音にかき消された。
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東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» 応援ありがとうございます！頑張ります(*^^*) (2018年9月15日 0時) (
レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 頑張ってください！(^^) (2018年9月14日 21時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 海守青空別垢さん» わあああい！！ありがとうございます！嬉しいお言葉頂きました！これからも何卒宜しく御願い致します(´ー`＊) (2018年9月3日 14時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - この作品大好きです！僕もこんな神作書いてみたい(´･_･`) (2018年9月3日 10時) (レス) id: b3f5a03222 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - もちこさん» コメントありがとうございます！そんな勿体ないお言葉を……！ありがとうございます、励みになります( ＾P＾) (2018年8月27日 22時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年2月6日 19時
