甘々（4） ページ39
｢だって心臓に悪いもん｣
緑｢嫌なの？｣
｢嫌じゃないけど、これ以上はもたないよ。｣
シュンとした亮平くんは、しっぽも耳も垂れた子犬のようで、ついつい頭を撫でたくなってしまう。
お風呂上がりのサラサラの髪に触れると、急に腕を引かれて亮平くんの胸に閉じ込められる。
｢なに？｣
緑｢じゅーでん｣
その言葉を最後に部屋が静寂に包まれる。
時計の秒針がいやにゆっくり聞こえた。
しばらくの間、じっとしていると亮平くんはゆっくり私を離す。
｢充電は完了したの？｣
なんてバカみたいな質問をしてしまった。
緑｢うん、80%｣
｢100%ではないんだね｣
私がそう言うとキュッと手を握られた。
2人でソファに座り、同じ方向を向いたまま。
緑｢俺ね、結構寂しかったんだなって気づいた｣
亮平くんが口を開く。
｢うん｣
緑｢今日、なぜか無性にAに会いたくなっちゃったの。で、会ってみたら、あぁ離したくないな、なんて思っちゃって。玄関でAに抱きついて初めて自分は寂しかったんだなって思ったんだよ。｣
私の手を包み込む手に力が入るのが分かった。
それに応えるように私もキュッと握り返す。
するとふっと微笑んで、私の目を見て、ありがとうなんて亮平くんはどこまでも優しい人だ。
｢今日、嬉しかった｣
だから私もちょっと素直になってみようかな。
｢亮平くんが甘えてくれて。私ばっかり寂しいかと思ってた｣
なんて言えば、亮平くんはまた優しく私を包み込んでくれる。
緑｢今日は離したくない。俺の充電100%にしてよ｣
耳元でそう呟くと、もう一度の私の手をキュッと握り、寝室へと導かれる。
緑｢A、大好きだよ。俺はAと居られて幸せ｣
なんて甘い言葉が聞こえたら、長い夜の始まり。
優しくて甘い亮平くんに私は溺れる。
また亮平くんと会えるようになったら、私も思いっきり甘えてみようかな。笑
亮平くんは驚くと思うけど。
亮平くんの珍しい姿を不意に思い出して、あの可愛さにもう一度ときめくStayHome。
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廉樹(プロフ) - Sayukiさん» 貴重な意見ありがとうございます！続編の方で書かせてもらいます！ (2020年6月14日 10時) (
レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
Sayuki(プロフ) - いつかできたらでいいので裏も入れて欲しいです (2020年6月10日 1時) (レス) id: a707041684 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの - 阿部担ですが、阿部ちゃんが阿部ちゃん過ぎて、そしてとてもお似合いで、こんな彼女ならいてもいいなって思っちゃいました(笑 元気貰ってます。これからも更新楽しみにしてますね。 (2020年4月17日 18時) (レス) id: 76e9874d53 (このIDを非表示/違反報告)
廉樹(プロフ) - 佐々木さん» 嬉しいです！ぜひお願いします！ (2020年4月15日 11時) (レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
佐々木(プロフ) - 廉樹さん» 私は今Twitterでおすすめの作品を紹介させていただいています。そこで「阿部と彼女」を紹介してもいいですか？ (2020年4月15日 8時) (レス) id: e312adaa83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉樹
| 作成日時：2020年4月8日 11時
