甘々（2） ページ37
緑｢今日はお惣菜？｣
｢うん、お惣菜とお刺身！手抜きでごめんね｣
緑｢いいよ！Aが用意してくれるだけで嬉しい！｣
って優しく微笑んで、私の首に顔を埋める。
フワフワの髪の毛が絶妙にくすぐったい。
今日はいつにも増して甘い。甘すぎる。
｢ほら、準備手伝って｣
とお願いすれば、やっと私の背中から離れて食器やお箸を並べてくれ、2人で少し遅めの晩ご飯。
緑｢美味しい！｣
｢お惣菜だからね笑｣
緑｢Aが盛り付けてくれたから、より美味しくなったんだよ！｣
｢そんなの変わらないよ笑｣
緑｢変わるよ！気持ちの問題だから！｣
とお惣菜をパクパク口に運んでいく。
その姿があまりにも可愛くて、つい微笑んでしまう。
ごはんを食べ終わってスマホをいじっていると、スマホ越しに感じる視線。
｢なに？笑｣
緑｢今、Aは誰といるの？｣
｢亮平くんだけど…｣
緑｢じゃあ、俺に構ってよ｣
甘々亮平くんはまだ継続中らしい。
おいで、と手を広げれば胸の中に飛び込んでくる。
ほんとに今日はどうしてしまったのか。
私の肩に顎を乗せて、私の髪を無でてくれる亮平くん。
緑｢今日、お風呂一緒に入らない？｣
｢入らない｣
緑｢え〜、入ろうよ｣
｢それだけはいや。ゆっくり浸かりたいもん｣
そう言うとあからさまに元気をなくして、お風呂行ってくるなんてドボドボ歩き出す。
その後ろ姿が可愛すぎて思わずクスッと笑ってしまった。
亮平くんはお風呂から出てくると、ソファに座る私の足の間に滑り込む。
｢なに？まだ髪濡れてるよ？｣
緑｢髪、乾かしてくれませんか？｣
くるっと上半身だけ後ろに向けて、上目遣いまでしてくるから、悔しいけど私の頭は縦に振ってしまう。
ヤッターと無邪気に喜ぶ亮平くんの手からドライヤーを抜き取って、乾かしてやれば、綺麗なサラサラが現れる。
｢亮平くんの髪ってほんと綺麗｣
緑｢…なんて？｣
ドライヤーの音であまり聞こえないのか、少し大きな声で問い直す亮平くん。
でも、教えてあげない。亮平くんのサラサラの髪を触るのは私だけの楽しみだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3467人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
廉樹(プロフ) - Sayukiさん» 貴重な意見ありがとうございます！続編の方で書かせてもらいます！ (2020年6月14日 10時) (
レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
Sayuki(プロフ) - いつかできたらでいいので裏も入れて欲しいです (2020年6月10日 1時) (レス) id: a707041684 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの - 阿部担ですが、阿部ちゃんが阿部ちゃん過ぎて、そしてとてもお似合いで、こんな彼女ならいてもいいなって思っちゃいました(笑 元気貰ってます。これからも更新楽しみにしてますね。 (2020年4月17日 18時) (レス) id: 76e9874d53 (このIDを非表示/違反報告)
廉樹(プロフ) - 佐々木さん» 嬉しいです！ぜひお願いします！ (2020年4月15日 11時) (レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
佐々木(プロフ) - 廉樹さん» 私は今Twitterでおすすめの作品を紹介させていただいています。そこで「阿部と彼女」を紹介してもいいですか？ (2020年4月15日 8時) (レス) id: e312adaa83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：廉樹
| 作成日時：2020年4月8日 11時
