至れり尽くせり（3） ページ12
亮平くんの家の最寄り駅で降りて、適当にお酒をいくつか買い、亮平くんの家に向かう。
合鍵を使って家に入れば、さっきまで隣に居た彼が顔をのぞかす。
｢ただいま｣
緑｢ん、おかえり。手、洗っといで｣
玄関で出迎えてくれた彼は荷物を持ってくれる。
コンビニで買ったお酒を見て、少しびっくりしたようなを様子。
緑｢お酒買ったの？｣
｢うん！休日出勤のご褒美！亮平くんのもあるよ！｣
手を洗い、リビングに戻るとクスクス笑った亮平くん。
緑｢考える事が同じだね｣と全く同じお酒を見せる。
宅飲みはあまりしない2人だから、なんだその偶然に笑いが止まらない。
｢すごい偶然だね笑｣
緑｢ね！俺もびっくりした笑｣
｢こんなにお酒あっても飲まないよね笑｣
緑｢また今度メンバーとか後輩が来た時に振る舞うから大丈夫だよ｣
とりあえず買ってきたお酒達を冷蔵庫にしまってキッチンに立とうとすると、制止の声。
緑｢お仕事疲れたと思うから、帰りながら宅配頼んだの｣
と、今度は宅配で有名なUberさんを見せてくる。
｢今日は至れり尽くせりだね｣
緑｢彼女が仕事で頑張ってるからね｣
｢休日出勤とか残業とか増えて憎さしかないけど、亮平くんがこんなに尽くしてくれるなら、コロナっちさんにも少しくらいは感謝しないとね｣
緑｢コロナっちさんってなに？笑｣
｢可愛くしてあげようと思って｣
緑｢意味わかんない笑｣
宅配のごはんも届き、缶ビールを開けて乾杯。
｢今日は一緒にいる予定だったのに、約束破ってごめんね｣
緑｢仕事だから仕方ないよ。けど、今日はこれから俺の言うこと聞いて？｣
｢いいよ、なに？｣
緑｢一緒にお風呂入んない？｣
ご飯を食べてると突然投下された爆弾発言にむせる。
｢いや、は、え？！｣
緑｢あんま一緒に入ったとこないじゃん！この前、康二に自慢されて羨ましくなっちゃったんだよね｣
自分で言っときながら顔を真っ赤にする亮平くんが愛おしい。
最後に一緒にお風呂に入ったのはいつだろう。もう記憶にもない。
そもそもお風呂はゆっくりしたい派の2人だから、一緒に入ろうというシチュエーションにあまりならない。
だけど、今日はたくさん尽くしてくれたから。
｢いいよ｣
緑｢いいの？！絶対ダメって言うと思った｣
今日は優しくてカッコイイ彼氏の言うこと聞いてあげようかな。笑
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廉樹(プロフ) - Sayukiさん» 貴重な意見ありがとうございます！続編の方で書かせてもらいます！ (2020年6月14日 10時) (
レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
Sayuki(プロフ) - いつかできたらでいいので裏も入れて欲しいです (2020年6月10日 1時) (レス) id: a707041684 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの - 阿部担ですが、阿部ちゃんが阿部ちゃん過ぎて、そしてとてもお似合いで、こんな彼女ならいてもいいなって思っちゃいました(笑 元気貰ってます。これからも更新楽しみにしてますね。 (2020年4月17日 18時) (レス) id: 76e9874d53 (このIDを非表示/違反報告)
廉樹(プロフ) - 佐々木さん» 嬉しいです！ぜひお願いします！ (2020年4月15日 11時) (レス) id: 64321f42bc (このIDを非表示/違反報告)
佐々木(プロフ) - 廉樹さん» 私は今Twitterでおすすめの作品を紹介させていただいています。そこで「阿部と彼女」を紹介してもいいですか？ (2020年4月15日 8時) (レス) id: e312adaa83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉樹
| 作成日時：2020年4月8日 11時
