私より可愛くならないで（1） ページ36
Abe side
今日会える？と連絡が入った朝一番
前回会ったのは2日前で、いつもなら絶対に言わないような短期間。
阿部：会えるよ！どうしたの？
A：会って話す。何時に終わりそう？
阿部：あ、今日遅いかも
A：いいよ。亮平くんの家で待っとくね。
冷静で端的なLINEはいつも通りなのだが、LINEでは話せない事が俺に変な冷や汗をかかす
緑｢ただいま〜…｣
仕事終わり、何の話か皆目見当もつかない不安から恐る恐る玄関を開ける
｢おかえり！｣
しかし、出迎えてくれたAはいつも通りで何だか気が抜ける
｢ごはん食べて来たんだよね｣
緑｢うん｣
｢外寒くなかった？｣
緑｢寒かった｣
冬だね〜なんて笑いながら、冷凍庫からアイスを取り出す。
矛盾。
緑｢ん？俺、寒かったって言わなかった？｣
｢うん！でも、この部屋は？｣
緑｢暖かい｣
｢冬の暖かい部屋で食べるアイスが最高なんだよ｣
目をキラキラさせながら一緒に食べよと誘ってくる
緑｢別にいいけど｣
渡されたそれは少し前にYouTubeで食べたハーゲンダッツのフォンダンショコラ。
緑｢え、これって…｣
｢ハーゲンダッツの新作！美味しそうだったからつい｣
パクッと幸せそうにアイスを頬張るAはきっと俺らのチャンネルなんて見てないのだろう
前にYouTube派のAに俺らのチャンネル見たことある？と聞くとない！と即答された事があった
｢美味しいね〜｣
ニコニコと美味しそうに食べるAに食べた事あるなんて言えない。
緑｢うん、美味しい｣
これが優しさだと少し大人になった気分で同じようにアイスを頬張る
アイスを食べ終わり、フゥーっと一息ついてる時に、さっきとはまるで別人かのような真剣な表情でAはこう切り出す
｢話があるの｣
ついにきた。やっぱりきた
なんかあるなとは予想していた
けど、いつも通りのAに完全に油断した
緑｢な、なに？｣
ごくんと唾を飲み込む
俺を射るように見つめるA
｢なんで亮平くんはそんなに可愛いの？｣
Aから放たれた言葉は俺の予想の斜め上を行く。
緑｢……は？｣
｢だからなんで亮平くんはそんなに可愛いの？｣
真剣な顔で何を言ってるんだろう、この人は
緑｢いや…別に可愛くはないけど｣
｢なんか泣きたくなるくらい可愛い｣
緑｢いや…え？……突然どうしたの？｣
俺の顔をまじまじと見続けるAはハァっと息を漏らし、少し眉を下げる
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すりる - 美紀さん» そのユザネは本名？危ないと思うけど… (2023年4月7日 23時) (
レス) @page37 id: 31ec9bccd0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナコ(プロフ) - はじめまして！阿部ちゃんの声がそのまま聞こえてきます〜主人公もリアルで感情移入できすぎます…これからも応援してます。 (2020年4月7日 2時) (レス) id: 2181ddfc07 (このIDを非表示/違反報告)
#阿部のあかねﾁｬﾝ。 - はじめまして~!!めちゃくちゃキュンキュンします!なんかそのまんま亮平くん!って感じで凄い好きです! 更新頑張って下さい!! (2020年3月28日 21時) (レス) id: e876265565 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 初めまして！お話一気読みさせていただきました^ ^お話のなかの阿部ちゃんがリアルすぎてキュンが止まらないです！またの更新待ってます^ ^ (2020年3月26日 3時) (レス) id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
ojamashimasu3(プロフ) - はじめまして。お話読ませていただきました！日常感がたまりません。きゅんきゅんします。続きが楽しみです、応援しています。 (2020年3月20日 23時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉樹
| 作成日時：2020年3月20日 2時
