誕生日（2） ページ29
まぶたを閉じて、夢と現実の真ん中にいる時、スマホが鳴るのが聞こえた。
発信者なんて見ず、寝起き満点の声で出る。
｢もしもし｣
緑｢あ、ごめん！寝てた？｣
｢んーん｣
緑｢ははっ。ごめんね｣
｢いーよ。どうしたの？｣
緑｢今から会いに行こうかなと思って｣
｢もー遅いよ？｣
緑｢誕生日の最後くらい好きな人に会いたいじゃん｣
｢んー、起きてられるかな？｣
緑｢起きててよ｣
｢難しい｣
緑｢それでもいいよ。顔が見れたら十分｣
なんだか電話越しの亮平くんはいつにも増して甘い。甘すぎる。糖分過剰摂取。
重い重い身体を引きずるようにもう一度ベットから這い出て、リビングのソファに座る。
亮平くんのプレゼントを抱きながら。
渡せるんだ。当日に。
寒がりの亮平くんの為に暖房も付けて待つ。
暖かい部屋のソファの上。さっきまでの眠気が再び私を襲う。
緑｢ありがとうね｣
結局、優しく頭を撫でながら、私の腕の中にあるプレゼントを大事そうに抱える亮平くんの姿を見る事はできなかった。
｢なんで起こしてくれなかったの｣
緑｢あんなに気持ち良さそうに寝てたら起こせないよ｣
｢ずるい！私も誕生日当日に会っておめでとうって言いたかった｣
緑｢じゃあ、今言って｣
｢それじゃ意味ない！プレゼントもちゃんと渡したかった｣
緑｢ちゃんとAから受け取ったよ｣
｢？｣
緑｢大事そうに抱えて寝てたから。可愛すぎてどうしようかと思ったよ｣
そう言ってまた優しく笑うから。
｢嫌い｣
緑｢なんで？！｣
私はまた素直になれない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿____
3月25日
緑｢今日何の日か知ってる？｣
｢え、知らない。何かの記念日だっけ？｣
緑｢今日はね、舘さんの誕生日！｣
｢へぇー、そうなんだ｣
緑｢興味無さすぎない？笑｣
｢そんな事ないよ！おめでとうって伝えといて｣
緑｢はいはい笑｣
｢宮舘くんって何歳になったの？｣
緑｢え、ほんとに知らなすぎない？俺の1個上だから27歳｣
｢しっかりしすぎなくらいしっかりしてるね。｣
緑｢俺たちがまだ子どもすぎるのもあるけどね｣
｢それは亮平くんだけね。｣
緑｢おい笑｣
完璧すぎるくらい完璧な宮舘くん。
お誕生日おめでとうございます。
※宮舘くんの誕生日に阿部ちゃんの誕生日ストーリーをあげていくスタイル。笑
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すりる - 美紀さん» そのユザネは本名？危ないと思うけど… (2023年4月7日 23時) (
レス) @page37 id: 31ec9bccd0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナコ(プロフ) - はじめまして！阿部ちゃんの声がそのまま聞こえてきます〜主人公もリアルで感情移入できすぎます…これからも応援してます。 (2020年4月7日 2時) (レス) id: 2181ddfc07 (このIDを非表示/違反報告)
#阿部のあかねﾁｬﾝ。 - はじめまして~!!めちゃくちゃキュンキュンします!なんかそのまんま亮平くん!って感じで凄い好きです! 更新頑張って下さい!! (2020年3月28日 21時) (レス) id: e876265565 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 初めまして！お話一気読みさせていただきました^ ^お話のなかの阿部ちゃんがリアルすぎてキュンが止まらないです！またの更新待ってます^ ^ (2020年3月26日 3時) (レス) id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
ojamashimasu3(プロフ) - はじめまして。お話読ませていただきました！日常感がたまりません。きゅんきゅんします。続きが楽しみです、応援しています。 (2020年3月20日 23時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：廉樹
| 作成日時：2020年3月20日 2時
