阿部と彼女

おかしい彼女（1） ページ18

Abe side




突然だけど、俺の彼女は少しおかしい




とある日


A：あぁ、もうお別れだ…



とお昼に入ってきたLINEに思わず立ち上がってしまうほど驚く。


桃｢どぉ〜したの？｣


隣の佐久間が唐揚げを頬張りながら呑気に聞いてくる



緑｢あ、いや、何も｣

桃｢あ、阿部ちゃん隠し事だ！え〜、傷つく〜｣

緑｢誰にだって言いたくない事はあるじゃん！｣



そう言うとムーっと口を尖らす



ごめん、佐久間
今は構ってる余裕がない。



阿部：どうしたの？

阿部：別れるなんて嫌だよ

A：私も

A：でも、私は下腹部の耐えられぬ痛みに伴う大量出血により天に召されてしまうの





は？





阿部：え、ごめん。言ってる意味が分からない

A：もう、生きられない。死んでしまう。



何を言っているのか。


A：あ〜、やばいわ。下腹部の痛みと共に腰の痛み、吐き気まで…。流れる血は止まらない。

阿部：ん？んん？？

A：私には耐えられない。こんな痛み。あぁ、こんな最期なんて。



そこで察する。あぁ、生理か、と。






そう。俺の彼女は生理になった時の伝え方がおかしい




阿部：そんなんじゃ死なないよ

A：言うよね。経験した事ない人はそう言うの。この辛さは誰にもわかってもらえず、私は逝ってしまうのか。






率直に言おう。こいつはバカだ。

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