阿部と彼女3

褒めすぎ（1） ページ20

Abe side





A：亮平くんはかっこいい



いきなり破壊力抜群のLINEが届く。

心臓悪い。急になに？



阿部：急にどうしたの？

A：亮平くんは頭がいい



え、ほんとになに？
俺なんかしたっけ？

普段褒めない人から褒められると、人はテンパるんだなと言う事が発覚。


そんな俺を無視するかのように、次のメッセージが届く。



A：かっこいいのに可愛い

A：ダンスもアクロバットもできてすごい

A：亮平くんの事嫌いになる人は居ないくらい優しい



心臓が痛くなって、たまらずスマホを机におく。

照れるし、ドキドキするし、顔を合わせていないのに、俺はAの手の上で転がされてる気分になる。


心臓を落ち着かせて、もう一度スマホを手に取る。



阿部：ちょっと待って！

阿部：急になに！

A：歌も上手いし、低音の声ギャップありすぎる

A：頭はいいのに、おっちょこちょいなところがギャップあって、可愛い

A：エピソードトークが上手



俺の返信は無視して続けるA

ここまで褒められたことなんかなくて、逆に戸惑う。



何を企んでるんだ…。




阿部：待って！俺何かした？


そう送るとやっと止まる通知。



そして、しばらくしてピコンとメッセージが届く。



A：阿部ちゃん大好き！もう本当に付き合いたい！って同僚が。今、目の前で阿部ちゃんへの愛語られてる




なるほど。
やっと状況理解。

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