轟くんは仲間 (ページ41)

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130話ページ41

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避けた勢いでバク転の容量で後ろへ下がる。

そのまますかさず壁を伝い、なんとか焦凍の後ろに着地。

「大丈夫か」

『なんとか避けた』

「怪我ねえなら良かった。
……………………いくぞ」

『任して』

焦凍の左の最大火力を私の風でさらに強める。

路地いっぱい覆うその炎は最早避けるのは不可能。

が、それを避けて来るのがこのヒーロー殺し。

あの動き、厄介すぎる。

「(凄い……！あのヒーロー殺しを圧倒してる…！
攻撃範囲の広いAちゃんの雷も、轟くんの氷のおかげで味方への被害を抑えられる！

逆に、調節がまだ不慣れな轟くんの炎をAちゃんの風で最大火力をさらに引き出している…！

近・中距離型のAちゃんと、中・遠距離型の轟くん……お互いの苦手な攻撃範囲をカバーし合いながらの戦い…！

このコンビ、凄いな……！)」

「いけるか、A」

『まだキャパは大丈夫』

「3人とも何故だ……やめてくれよ……」

震える声で委員長は顔をゆがめた。

「兄さんの名を継いだんだ……！僕がやらなきゃ……そいつは、僕が……！」

「継いだのか……おかしいな。
俺が見たことあるインゲニウムはそんな顔じゃなかったけどな」

『……悪いけど今の委員長、ヒーローの顔してないわ』

「な、んだと」

スパァン！！

粉々に切られていく氷。

「己より素早い相手に対し、自ら視界を遮る……愚策だ」

「そりゃどうかな」

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