轟くんは仲間 (ページ30)

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119話ページ30

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『なんかあったの？』

先に教室へと向かった委員長の後ろ姿を確認してからデクくんに尋ねる。

「飯田くんのお兄さんが、ヒーロー殺しの被害にあったそうなんだ」

『…………そっか』

それであの笑顔か。

何となくわかる。同じく、肉親を失っているからこそわかる。

委員長のあの笑顔は何度も鏡の中で見てきた。

委員長は真面目だしメガネだから、常に全力で真っ直ぐな人だ。

だからこそ、間違った道へ行っしまえばそのまま突き進んでしまう。

それだけは何とか止めないとね。

「Aちゃん、教室行かないの？」

『行く行く。
それよりデクくん、委員長と仲良かったよね？』

「え？まぁ、うん」

『ちょっと様子見ててあげてね』

「！……うん！」

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「″コートネーム″。ヒーロー名の考案だ」

「「「「胸膨らむやつきたぁあああ！！」」」」

皆が拳をあげ、席を立つが相澤先生の眼力によって一瞬にして鎮座した。

まじ相澤先最強。
そして包帯が取れて本当によかった。

目の下に傷が残ってしまったようだが、それもまたかっこよさを引き出してるので今日もう1回サイン求めに行こう。

そして相澤先生曰く、今日のヒーロー情報学は特別らしい。

その所以が「ヒーロー名の考案」だ。

「やはりAさんは凄いですわね…」

『え？なにが？』

「あちら」

珍しくヤオモモに話しかけられ、指をさされた方を見てみるとそこには″A組指名件数″と書かれていた。

数人の名前と数字が表示されている。

『へー……焦凍の下にある。
……………………………………焦凍の下にあるぅ？！？！』

「うるせえぞA」

『すまん』

なんと黒板の上から2番目に私の名前があった。

え、私3位だったよね？なんでこんな多い。

しかも私の名前の下には1位であったはずの爆豪くんの名前が。

やっべえええええ、背中からでもわかる怒りのオーラぱねえええええ！！

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