113話 ページ24
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あれから行き先を決めずにブラブラと大通りを轟くんと歩く。
アクセサリーや、少し小洒落た文房具などが売ってある雑貨屋さんを見つける。
ちょっと気になるなーと店の中を少し見てみると、轟くんに後ろから声をかけられた。
「ここ、気になんのか」
『うお！轟くん！
うん、なんか可愛いの見えた』
「入るか」
さり気なく握っている手を引っ張って進む轟くん。
イケメンだぁああぁ…………！
中に入ると、本当に色々な物が売ってあり、乙女心(笑)がくすぐられる。
私も女子ですからこういうのにはときめきますよ。ええ。
アクセサリーの売ってあるコーナーへ行くと本革を生地としたブレスレットがあった。
レザーブレスレットだ。
中にはパワーストーンのようなものがハメ込められていて、無地の中に浮かぶソレは控えめながらもとてもお洒落に見える。
「自然の力が込められた石……？」
『うおっ、轟くん。ビックリするから背後から現れるのやめようか』
「わりぃ」
『許す』
パワーストーンは色が様々で炎をイメージした赤から始まり、多種多様だ。
『お。炎と氷だって。轟くんだ』
赤と白の石がハメ込められたレザーブレスレットを手に取る。
「こっちは雷風」
『ん？あ、ほんとだ。風と雷だ』
隣から轟くんが私に手渡してくれたのは緑と黄色のがはめ来れられたソレだ。
わー、可愛いな。
こういうデザイン好きだし…ちょっとが欲しいかも。
「…………買うか？」
『え？』
「欲しそうに見えた。違ってたらわりい」
『いや、結構欲しかったりする。
買いたいなー……』
「……俺も買う」
『え！？』
「おそろい？だな」
『！！……私、友達とおそろい持つの初めて！』
ニコッと笑うと轟くんも「そうか」と少し嬉しそうに目を細めて笑う。
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『(雄英ってアクセサリー類確かある程度は許されてたよね……明日からつけよーっと)』
「(初めてか……悪くねえな)」
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作者名：オクラ | 作成日時：2019年7月12日 8時
