轟くんは仲間 (ページ39)

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128話ページ39

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緑谷 side

掠ってたのか？！
こんな気づかない程度のかすり傷で……？！

左腕の服が切れていることに気がつく。

そうか、奴の個性の発動条件は、血……。

ヒーロー殺しは立ち上がり、僕の横を通り過ぎて飯田くんの元へ行く。

飯田くんも僕と同じように動けない！！

「こいつらとは、違う」

ヒーロー殺しは、飯田くんへ刃物を向けた。

ダメだ、ダメだダメだダメだダメだダメだ！！

こんな時に限って体は動いてくれない！！

「やめろぉおおおぉおおぉお！！」

ヒーロー殺しが刀を振り上げた瞬間。

炎、そしてそれを強める、風。

「緑谷、こういうのはもっと詳しく書くべきだ。
遅くなっちまっただろ」

『ま、私の超高速移動で早く着いた方だけど』

「雷風くんに……轟くんまで……なんで……」

「しかも轟くん……左……！」

「次から次へと……」

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A side

『なんでって言われてもなぁ』

「そりゃあこっちの台詞だ」

『少し連絡の意味を考えたよ。
デクくんに限って無意味に位置情報だけ一斉送信なんてしないでしょ。

あの低脳アホ面の電気でもしないのに』

「(上鳴くん……すごい言われよう……)」

「大丈夫だ。数分もすれば、プロも現着する」

そう言って左を構える焦凍に合わせて、手に力を込める。

私たちは戦うにはお互いに個性の相性は最悪だ。

でも＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

味方としての相性はこれ程なく良い……！！

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