轟くんはクラスメイト (ページ39)

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38話ページ39

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「ひとかたまりになって動くな！！」

背筋に悪寒が走る。

なんで？どうしてこうなった？

広場の噴水らしき場所に現れる黒い靄。

「13号！生徒を守れ！」

運が悪いどころじゃない。
人命救助訓練を始めようとする私たちの前にソレは現れた。

「なんだありゃ？！
また入試みたいなもう始まってんぞパターン？！」

「動くな！あれはヴィランだ！」

プロが何と戦っているのか。

お父さんが、何と戦ったのか。

お母さんが、何と戦ったのか。

「13号にイレイザーヘッドですか。
先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなんですが…」

「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」

「どこだよ…せっかくこんな大衆引き連れてきたのにさ……。
オールマイト…平和の象徴…いないなんて」

あの人やばいな。なんか、いっぱい手張り付いる。

「子供を殺せば出てくるのかな？」

「ヴィランンンンン？！
ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ？！」

『…普通に考えたらそうだね。
でもこうやって入り込んできてるってことは何か策があるってことでしょ…。
そんな無謀な真似しに来たようには見えない』

「おお…お前真面目に話せたんだ………」

『しばくよ切島くん』

ダメだな。急すぎて情報少なすぎる。

『先生、侵入者用のセンサーは？』

「もちろんありますが…！」

「現れたのはここだけか、学校全体か…。
何にせよセンサーが反応しねえなら、向こうにそういうことが出来る個性がいるってことだな」

『1番有力な線は電気使い……。
まぁ、ひとつ言えるのはこれは用意周到に策が練られた奇襲だってことだね』

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