轟くんはクラスメイト (ページ13)

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12話ページ13

「46m」

ﾃﾝﾃﾝﾃﾝ…とボールが落ちる音と共に出された記録。

彼……えーっと名前わかんないけど。

確か個性把握テストではまだ1度もそれらしい記録を出せていない。

見てる感じ、パワー型の個性かな？と思ってたけど…。
んー？違うのかな？

「な…今確かに使おうって……！」

「個性を消した」

「「「「「！？」」」」」

「つくづくあの試験は合理性に欠くよ。
お前のようなやつも入学できてしまう。」

うっそ………………マジっすか。

まさか相澤先生が…

『首元のゴーグル、あの布…！
抹消ヒーロー、イレイザー・ヘッド…！！』

「誰だそれ」

『見ただけでその人の個性を抹消できる、メディアにはあんまり出てないアングラ系ヒーロー。

ちなみにもれなく超ファン』

「ぶれねえな」

『あかん…担任イレイザー・ヘッドとか薔薇色の高校生活すぎる……！
あとでサインもらお』

「ほんとぶれねえな」

おい、さっきから哀れみの目を向けるな瀬呂。

私が興奮してる間にモサモサ頭くんは円の中にもどって行った。

超ブツブツ言ってる。怖い。

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『おお……！』

「705.3m」

やっと出た、ヒーローらしい記録。

「まだ、動けます！」

「こいつ………………！」

ニヤリと笑う相澤先生。かっこよすぎて禿げそう。

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