轟くんはクラスメイト (ページ1)

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1話ページ1

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『瀬呂じゃん。おはよ』

「おー、A。はよ。寝癖すげえぞ」

『え、うっそ。ちゃんと直したのに』

ポーチに入れてあった寝癖の直しの水でちゃちゃっと直してしまう。

『どや？』

「おー、きれーきれー」

『うっわ、潔いまでの棒読み』

今日は待ちに待った雄英高校入試試験当日。

同じ中学校の瀬呂と偶然駅で出会わせたため、一緒に試験会場である雄英高校へ向かう。

「にしても、珍しく寝癖ついたままなんて緊張してんのか？」

『そりゃあ、ちょっとはね。そういう瀬呂は？』

「んー、今はしてねえけど試験本番間近になったらすると思う」

『あー、そういうタイプね』

「どういうタイプだ」

瀬呂とは何気に小学校からずっと一緒だ。

ただ、クラスが一緒になったのは中学2年の頃から。
話し始めたのもその時期かな。

仲良くなったのは中学3年の夏頃。
同じヒーロー科志望ってことで仲良くなった。

瀬呂は地味な顔(失礼)してるし個性も超強力！って訳では無い(失礼)けど、良い奴だし、個性の″テープ″は割とオールラウンダーでかっこいい奴。

今日まで2人で一緒に毎朝走ったり、勉強一緒にしたりした(って言っても教え合いとかはなかったけど)。

『2人で受かれたらいいね！瀬呂！』

「おう！」

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『やっべ、なんか吐きそう』

「お前大分緊張してんな？！」

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