轟くんはクラスメイト (ページ33)

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32話ページ33

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『やばい…お蕎麦に目覚めそう…』

「だろ」

ドヤ顔ですらイケメンだ。
てか轟くんドヤ顔とかするんだ。

…………てかイケメンと間接キスしちゃった(今更)

私はあんまり気にしないタイプだし、轟くんも気にしてなさそうだけど…。

こんなイケメンと間接キスして明日暗殺されないかな？

『明日から私もお蕎麦にしようかな』

「おう」

『そういや、轟くんは委員長誰に投票したの？』

「教えたら匿名の意味なくねえか」

『それもそうだ』

「お前考えるタイプなのかそうじゃないのかどっちだよ」

『どっちもだよ』

くだらないやり取りをしてるとウウーーーーーーと鳴り響くサイレン。

《セキリュティ3が突破されました。
生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください》

『ヴィラン？』

「しかねえだろうな」

『まじか』

轟くんとガタッと席を立ち上がった瞬間人の波に揉まれまくる。

『うおおおお、轟くん助けてー』

「やっぱお前バカだろ」

グイッと腕を掴まれ、たちまち轟くんのお胸の中。

『ありがと轟くん。
それより轟くん、着痩せするんだね。いい体』

「人が多すぎて避難もくそもねえな」

『あ、無視？』

轟くん、なにかと塩対応だよね？泣くよ？

轟くんは私の肩を支え、私は轟くんの胸にダイブしたままという形で身動きが取れないままでいる。

ねえ、本当に明日暗殺されない？これ。

ふと、視線をずらすとそこに映ったのは…

『？？報道陣だ』

なんで報道陣がセキリュティ突破できんの？

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