田村(妹)は須貝担！(sgi)

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須貝side

Aちゃんがいなくなって数週間。オフィスは随分と静かだ。もちろん用事でAちゃんがオフィスに来ない日だって過去にはあったけど、そんなのの比にならないくらいオフィス全体の空気が重かった。


須「病院行ってくる」


ふ「いってらっしゃい」


重い足取りで病院に向かう。受付のお姉さんとはもう顔見知りになってしまって、それくらい長い間Aちゃんは目を覚ましてないんだなと実感する。


須「Aちゃん、来たよ」


Aちゃんの体はピクリとも動かなくて、一定のリズムで動く心電図だけがAちゃんの生を訴えている。


須「随分静かになっちゃってさ、いつもはうるさいって言ってもなかなか黙んないくせに」


須「俺、Aちゃんがいなくなってから全然ダメなんだよ。クイズも記事の執筆も研究も、全然上手くできない。俺ってこんな弱かったけかなぁ…」


それくらい俺の中でAちゃんの存在は大きいものになっていて。もう「田村の妹」なんて言えない。「田村A」という1人の人間が…


須「好きなんだ…！今更気づいたって遅いかもしれない。それでも俺は…君が好きだよ」


『………ぃ…さ…』


須「…⁉Aちゃん⁉」

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