鶴崎くんの幼馴染(番外編) (ページ1)

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純愛の形(水鶴コンビ編) ページ1

今回書かせていただくお話には水→鶴的な表現がございます。苦手な方はご注意ください…！

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水上side

Aと伊沢さんの結婚を聞かされた次の日。喪失感からか抜け殻のようになってた鶴崎を無理やり飲みに誘ったら、騒いでも大丈夫なようにと鶴崎の家で飲むことになった。

鶴「あああAが嫁に行ったぁぁ！！」

水「鶴崎飲み過ぎ…。近所迷惑だよ」

鶴「大丈夫ウチ防音完璧だから」

水「にしても飲み過ぎだしAのことは鶴崎も認めてたんでしょ？」

鶴「別に嫌なわけじゃない…強いて言うなら寂しい…？もう何かあった時1番に頼ってくれるのは僕じゃないんだぁぁ…」

無性にイライラした。今目の前にいるのは僕なのに、こいつには僕なんて見えてなくてこの場にいないあいつのことばっかりなんて。

水「…ばいいのに」

鶴「…ん？水上？」

水「ねえ…僕にしなよ」

鶴「水上？どうした酔った？」

水「酔ってない。…お前は飲むと次の日には記憶飛ぶタイプなんだから、今日のことも都合良く忘れてくれよ」

鶴「み、ずかみ？」

水「つるさき、すき。すきだよ」

口から溢れた言葉はストッパーが外れたみたいに際限なく溢れてくる。

鶴「ちょ、水上くすぐった…んんっ」

ほぼ馬乗りみたいな状態になって自分の口を鶴崎の口に強引に押し付ける。

水「Aじゃなくて僕を見てよ….」

鶴「水上やっぱ酔ってるでしょ。今日はもうお開きにする？」

水「やだ…」

鶴「ほんとにどうしちゃったんだよ…」

ほんとに自分が何をしてるのかわからない。だめなのに、隠さないといけないのに、最後には泣き喚く駄々っ子みたいに鶴崎に抱きついたまま眠ってしまった。

それからどうやって帰ってきたかなんて覚えてない。ただ気づいたら自分の部屋にいて、ボーッと壁を見つめていた。ただ、大切なものを失った喪失感が胸を埋め尽くした。