3 ページ3
ふくらside
川「姉さん」
『あ、拓朗！』
ふ「か、わかみ……」
Aを呼んだのは2年間会うことのなかった元同僚。彼は俺を見ると少しだけ驚いた表情をしたがすぐAを見て「帰り遅いから心配した」と告げた。
『ごめんね、この人具合が悪かったみたいで……』
川「そう……」
川上はまた俺の方をちらりと見た。その目はとても冷たくて、居心地の悪さに思わず目を逸らす。
『あれ？もしかして知り合いだった？』
川「………いや、似てたけど知らん人やったわ。さ、帰ろ」
『うん！それでは福良さん、失礼しますね』
ふ「う、うん。じゃあね」
「知らない人」………川上の中ではもうそういう認識なんだ。俺らが出会った事実はもう、無かったことになっていたんだ。
ふ「A………」
謝ることも、許されることも許されない。俺はこれから先も、一生消えることのない業の背負って生きていくのだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪音(プロフ) - 緋歌梨さん» 返信遅れて申し訳ないです！そう言っていただけると嬉しいです……！ (2021年1月25日 12時) (
レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - コメント失礼します！前作からぶっ通しで読ませていただいたのですが､ずっと泣いていました！神作品をありがとうございます！！ (2021年1月24日 2時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ピーチフラペチーノさん» コメントありがとうございます！万人受けしない設定かなと思ったのですが気に入っていただけて嬉しいです！ (2021年1月17日 23時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチフラペチーノ(プロフ) - 一気に読んでしまいました！ん〜読んでる途中でずっと感想を言い続けていました！いいお話でしたね！ありがとうございます！ (2021年1月17日 21時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪音 | 作成日時：2021年1月17日 20時
