n回目のI love you(fkr) (ページ11)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:35,503 hit

11 ページ11

Aside

山「Aさん、ちょっと聞きたいところあるんですけど今大丈夫ですか？」

『ん？いいよ。どこ？』

山「これなんですけど……」

朝オフィスで仕事をしていると山本くんに話しかけられた。山本くんは私が初めて教育係になった後輩で、それもあってかすごく懐いてくれている。拓朗は弟というより相棒みたいな感覚だから、弟って言われると山本くんの方がしっくりくる。

こ「Aさん聞いてくださいよ、さっき伊沢さんが～～」

そうそう、弟といえばこっちも。こうちゃんは元々拓朗から紹介されて、人懐っこい性格とコロコロと変わる表情に何度笑顔と安心感をもらったかわからない。

この2人がいるから私も頑張ろうと思える。2人の目標でいられるように。これからも先輩として、姉のような存在として、頼ってもらえるように。

ふ「和葉もうこれ終わったの！？」

「ふふん、すごいでしょ！」

ふくらさんと三上さんは相変わらず仲良さそうで寂しくなる。まあでも三上さんも仕事に慣れてきたみたいだしよかった……んだよね。うん。

『……あれ』

しまった。ふくらさんに頼まれてた書類出すの忘れてた。まあ締め切りはまだ先だし許してくれる……よね？

山「ん？Aさんどうしました？」

『ふくらさんに出さなきゃいけない書類出すの忘れてた……ちょっと行ってくるね』

こ「それは災難でしたね……」

こうちゃんの苦笑いに私も似たような顔をして2人のもとを離れた。