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河村side


河「ごめん、おまたせ」


山「全然大丈夫ですよ!それじゃあ、行きましょうか」



山本と2人で並んで歩く。ふと、山本が口を開いた。



山「河村さんは、Aのことどう思ってるんですか?」



僕を責めるわけではない、ただ純粋に疑問を投げかけるような声に、なんて反応して良いかわからなかった。



河「どう……思ってるんだろうね。僕もわからないんだ。でも、僕の人生から【有栖川A】という存在を抜き取ったら、こんなにつまらないんだなって思うよ」



自嘲気味にそう言うと、山本は安心したようにふふっと笑った。



山「きっと、Aを救えるのは河村さんだけだと思うんです。僕でも、他の誰かでもなくて……河村さんじゃないとダメなんです」



不甲斐ないですけど、と今度は山本が自嘲気味に笑う。普段あんなに慕われている山本でも救えないAを、僕に救えるんだろうか。



山「あ、着きましたよ。上がってください」


山本が扉を開けて僕を中に招き入れる。居間で待つように言われ、しばらく出された麦茶を啜っていると、二階から2人が降りてきた。



山「河村さん、お待たせしました」


河「いや、大丈夫」


『河村さん……』



久しぶりに会ったAは驚くほど変わっていた。


コイちゃんに似せようと染めていたピンク色の髪は黒に戻り、いつもキラキラと輝いていた目からは生気が感じられない。



河「A、久しぶり」


『お久しぶり……です』


山「河村さん、僕向こうの部屋で記事書いてるので、何かあったら呼んでください」



そう言い山本は部屋を出る。2人きりになった時、Aが重い口を開いた。



『幻滅……しましたよね』

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雪音(プロフ) - るるさん» ありがとうございます…………!そう言っていただけると嬉しいです!他の作品もぜひぜひご覧ください!リクエスト、感想などいつでも受け付けておりますのでいつでもどうぞ!! (2021年2月17日 23時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
るる - はじめまして。すごくおもしろかったです!この作品で大ファンになりました。他の作品も読んでいます。これからも頑張ってください! (2021年2月17日 23時) (レス) id: 45a7bf492e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉ。(プロフ) - たくさんありすぎて長くなりそうなので一言。 ゆっき大好き!!!!!!! (2021年1月6日 23時) (レス) id: e1ece1687e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪音 | 作成日時:2021年1月6日 22時

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