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izw side
ふ「あの日二人を襲った奴ら……見覚えがある気がする」
伊「!?」
たしかにあれは校内で起きた事件だった。犯人は公表されなかったけど2人の記憶を辿れば特定できるかもしれない。
河「まあいいよ。ほら……」
河村さんはまたふくらさんに額を合わせ目を閉じる。ふくらさんは少し険しい顔をしたけど、すぐに合点がいったような顔をして河村さんから離れた。
ふ「思い出した……あいつらだ」
伊「やっぱり知ってる人でしたか?」
ふ「ああ……俺と伊沢に妙に付き纏ってきた奴らだった。無条件に誉めてくるし河村たちに嫌がらせしようとしてたところも何回か見たことあるから覚えてた」
「見かけた時は止めてたけどね」と付け足してふくらさんは自身のスマホを取り出す。電話帳をスクロールしたかと思えば、その指を急にピタッと止めた。
ふ「いやぁめんどくさくて消してなかったけど、正解だったかな」
にっこりと笑って見せられた画面にはさっきまで話題に出てた奴らのリーダー格の名前。ふくらさんは特に戸惑う様子もなくその名前をタップすると至極明るい声で話し始めた。
ふ「もしもーし、……そうそう福良。久しぶり〜……いやぁなんか急にみんなで会いたくなってさ。暇な日とかある?……あ、ほんと?じゃあその日で!うん………うん……はーい、じゃあね」
通話を終えるとふくらさんの目は急に冷たくなる。しかしまたぱっと笑って俺たちに向かって口を開いた。
ふ「伊沢、明後日俺有給もらうね」
伊「……俺も有給取ります」
ふ「ほんと?偶然〜」
天使みたいにニコニコ笑いながらもその頭の中はきっと殺伐としていて、暴走されたら困るな、とぼんやり思った。まあ、自分が暴走しないとは言い切れないが。
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雪音(プロフ) - ゆーふぉ。さん» 恋人編も書きたいしsgi氏メインの話も書きたい(文才が追いつかない) 供給……待ってる…… (2020年11月27日 19時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉ。(プロフ) - 雪音さん» 恋人編もありありのオオアリクイ。供給全力待機してまし…() 僕もお話書かねば…供給を返さないと…() (2020年11月27日 14時) (レス) id: e1ece1687e (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ゆーふぉ。さん» これは設定が秒で思いついたのに形にできないまま数ヶ月放置してたやつだから解決させられてほっとしてるわ……続編も書けたら書きたい所存 (2020年11月26日 23時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉ。(プロフ) - ゆっきまじ天才じゃん。なにこの神設定。オフィスの壁になりたいとこれほどまでに思ったことは無i((((( (2020年11月26日 23時) (レス) id: e1ece1687e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪音 | 作成日時:2020年11月25日 7時