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kwkm side
河「あれ、須貝さん帰った?」
山「河村さん!はい、ついさっき」
河「そっか。じゃあもう中に入ろう。冷えるといけないからね」
河村さんはそう言って俺らに中に入るよう促す。たしかに外はもう肌寒いので大人しくあとをついていくことにした。
川「俺、しばらく自分の部屋篭ります」
河「??なんか急ぎの仕事頼んでたっけ?」
川「いや、ちょっと考え事で」
河「そう。悩みすぎないでね」
「相談乗るからね」と言う河村さんと何かを察したような山本を横目に自分の部屋に戻る。
書類の山が積み重なる机の上で須貝さんから受け取った手紙を見る。封筒には昔と変わらない字で「川上へ」と書かれていて、それだけで懐かしさに目頭が熱くなった。
でも、同時に読むのが怖かった。
伊沢さんは自分を恨んでいるかもしれない。何も言わずに姿を消してしまった自分を。番でもないのに勝手に期待して勝手に裏切られた気になった自分を。
あの日、オメガの楽園を作ると言った河村さんを止められなかった自分を。
でも、見なければいけない。伊沢さんが怒っていようが恨んでいようが、これを読むことがせめてもの贖罪なのだから。
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雪音(プロフ) - ゆーふぉ。さん» 恋人編も書きたいしsgi氏メインの話も書きたい(文才が追いつかない) 供給……待ってる…… (2020年11月27日 19時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉ。(プロフ) - 雪音さん» 恋人編もありありのオオアリクイ。供給全力待機してまし…() 僕もお話書かねば…供給を返さないと…() (2020年11月27日 14時) (レス) id: e1ece1687e (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ゆーふぉ。さん» これは設定が秒で思いついたのに形にできないまま数ヶ月放置してたやつだから解決させられてほっとしてるわ……続編も書けたら書きたい所存 (2020年11月26日 23時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉ。(プロフ) - ゆっきまじ天才じゃん。なにこの神設定。オフィスの壁になりたいとこれほどまでに思ったことは無i((((( (2020年11月26日 23時) (レス) id: e1ece1687e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪音 | 作成日時:2020年11月25日 7時