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kwkm side
河「かわかみ……川上っ!」
川「っ!……なんですか?」
河「腕、痛い」
川「………すみません」
河村さんの腕を引いて内地に戻ってきたが予想以上に強く握りしめていたようだ。白くて綺麗な腕に赤く痕が残っている。
河「……ごめんね」
川「……貴方が謝ることではないでしょう」
それ以上話をできる雰囲気ではなく、お互い暗い顔のまま中心部まで戻ると山本に心配されてしまった。
山「川上さん」
川「ん?なに?」
河村さんは「次の仕事の予定がある」と部屋を出て行ってしまい、部屋には山本と俺だけになる。ふと、山本が声を出した。
山「話したくなければいいんですけど、お二人には、なにがあったんですか?」
川「俺と河村さんの過去……ってこと?」
山「はい……前、河村さんとふくらさんが会った時、河村さんが「俺と川上は寒空の中ずっとお前らの助けを待ってたのに」って」
川「っ……そうだな。お前にも話しておいたほうがいいよな」
俺がそう言うと山本は神妙な顔つきになって俺の言葉の続きを待った。
川「俺と河村さん、ふくらさんと伊沢さんは幼馴染だった。特に河村さんとふくらさんは仲が良くて「運命の番」なんて呼ばれてた」
山「運命の……」
川「でも、周りのベータやアルファはそれを許さなかった」
山「たしか、ふくらさんたちが女性といるところの写真を見せられたんですよね?」
川「そう。でも悲惨だったのはそのあとだった。あいつらは、番に裏切られたショックで放心状態になってる河村さんを無理矢理……」
山「は………?」
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雪音(プロフ) - ゆーふぉ。さん» 恋人編も書きたいしsgi氏メインの話も書きたい(文才が追いつかない) 供給……待ってる…… (2020年11月27日 19時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉ。(プロフ) - 雪音さん» 恋人編もありありのオオアリクイ。供給全力待機してまし…() 僕もお話書かねば…供給を返さないと…() (2020年11月27日 14時) (レス) id: e1ece1687e (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ゆーふぉ。さん» これは設定が秒で思いついたのに形にできないまま数ヶ月放置してたやつだから解決させられてほっとしてるわ……続編も書けたら書きたい所存 (2020年11月26日 23時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉ。(プロフ) - ゆっきまじ天才じゃん。なにこの神設定。オフィスの壁になりたいとこれほどまでに思ったことは無i((((( (2020年11月26日 23時) (レス) id: e1ece1687e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪音 | 作成日時:2020年11月25日 7時