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ふくらside
『………ほんとダッサい』
伊「⁉」
いままで伊沢至上主義だったAちゃんの口からは、天地がひっくり返っても出てこなかったであろう言葉。この期間で伊沢のこと嫌いになったんだろうか。
『告白するくらいなら勝ってよ！あんなかっこつけて告白したのに負けるとか信じられない！』
伊「うっ……まさかAがあそこまで強いと思わなくて……」
『相手を見縊って負けたんですか？貴方本当にクイズ王ですよね？？？』
伊「返す言葉もございません……」
『……ねえ、私が勝ったから私の願い事聞いてよ』
伊「え……いいけど……」
以前のAちゃんからは想像できないくらいの暴言が次から次へと飛び出す。Aちゃんの願い事って……？
『兄さん……いや、伊沢拓司さん。私と付き合ってください』
伊「………え？」
『私が好きなのは兄さんだけだよ。いままでも、これからもね』
Aちゃんはそう言うと少し背伸びをして伊沢に触れるだけのキスをした。伊沢の顔がみるみる赤くなっていくのがわかる。
伊「え…ちょ、ちょっと待て！」
『敗者に人権はありませーん。大人しく私と付き合ってくださーい』
ケラケラ笑いながら河村に「よくやった！」と言われているAちゃん。なにはともあれ、一番良い形に落ち着いたって感じなのかな。
伊「え…え……？Aって俺のこと好きだったの？」
『今更……？』
伊「嫌われたと思ってた……」
『それはこっちのセリフすぎる……』
伊「えっと、じゃあ……改めて、よろしくお願いします…？」
『こちらこそ。よろしくお願いします』
伊沢の手を握り微笑んだAちゃんは、いままで見た中で一番綺麗な笑顔だった。
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雪音(プロフ) - rioさん» コメントありがとうございます！これからもご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年9月23日 21時) (
レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - この物語大好きです、！ (2020年9月23日 21時) (レス) id: fc34d02cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪音 | 作成日時：2020年9月22日 18時
