鶴崎くんの幼馴染(izw)

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父「A、魅代。話がある」

お父様は私と魅代、お母様をリビングに集めた。

父「今回集まってもらったのは、この家の今後のことでだ。この家を継ぐのは…魅代。お前だ」

『お父様⁉なぜ…』

父「魅代は人付き合いが上手い。それに今まで無理に勉強をしてこなかった分新しい目線で会社を盛り上げてくれるかもしれんと思ってな」

母「まあ良かったわね、魅代」

魅「パパ！そんなことより修功くんとの婚約は⁉」

『そんなこと…？』

道明寺の名を継ぐことが【そんなこと】なんて…じゃあ私が今まで努力してきた意味は？他のものを全部犠牲にしてまで道明寺家の跡取りとして努力してきたと言うのに！！！

父「鶴崎家にも婚約者の変更を頼む文書を送ったところだ。3日もすれば返事が来るだろう。Aお前にはもう一つ話がある。魅代とお前は席を外してくれ」

お父様の言葉で魅代とお母様は部屋から出て行った。

父「A。お前が跡継ぎとなるために努力してきたことは知っている。だが魅代が家を継ぐと決まった今、お前の将来に投資する余裕はもうない。自立するいい機会だとも思っている」

『お父様。そんなまどろっこしい言い方はやめてください。事実上の破門ということでしょう』

父「できる限りの支援はしようと思っているが…」

『いりません。もう道明寺の名は捨てます。貴方を父とも思いません』

父「何もそこまで…」

『私は今まで跡継ぎとなるために生きてきました。それが出来なければ死も同然。明日にでも出て行きます。それでは荷物をまとめなければいけないので失礼します』

父「A！待ちなさいA！』

勢いよく出てきたはいいものの、まとめる荷物もこれから先行く宛もほとんどない。
きっと明日まとめても同じだ。幸い明日は講義もないから1日使える。今日はもう寝ようと横になった。

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