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Aside
『伊沢さーん…ってまだ突っ伏してるんですか?』
伊「その声はAちゃん?」
『正解です。伊沢さん、さっきのゲームの続きしません?』
そう言ってまだ俯いている伊沢さんの隣に座る。
伊「またその話…?」
『ルールを少し変えましょう。具体的な人名を出すのを良しとし、質問は3回まで。ふくらさんが3人が書いた答えの中に正解があるって言ってたのでこれで3択です。クイズ王には簡単ですね』
伊「…あー、じゃあ1つ目、Aちゃんの好きな人は水上颯ですか?」
『…いいえ。彼は良きライバルですね』
伊「…2つ目、須貝さんですか?」
『いいえ』
伊「…は?」
『須貝さんは確かに一緒にいると楽しいですけどそれはふくらさんや山本君たちも同じです』
伊「………」
『さあ、質問できるのはあと1回だけです』
伊「じゃあ、最後の質問…。Aちゃんの好きな人は俺…ですか」
不安そうに目線だけこっちに向ける伊沢さん。うん、かわいい。
『はい。大正解です』
伊「は…はぁぁぁ??!?」
ガバッ!と効果音がつきそうなくらい勢いよく顔を上げる伊沢さん。
『やっとこっち見てくれましたね。まあだからと言って伊沢さんとどうにかなりたいとかってわけではないです。私は伊沢さんが好き。私は、貴方に拾ってもらった時から貴方のもの。これからも貴方のために、そしてQuizKnockのために力を尽くします』
これは本心だ。私を拾い上げてクイズを教えてくれた伊沢さんは好きだけど同じくらい感謝の気持ちもあるから、重荷になりたいわけじゃない。
伊「そ、そっか…」
『まあ話はそれだけです。それじゃあ失礼しますね』
伊「ま、待って!」
『…はい?』
伊「その、今正直状況が飲み込めてなくてめちゃくちゃ混乱してるんだけど、さっきの言葉すげぇ嬉しかったし、これからは俺に君を守らせてほしい。俺と付き合ってください」
『…!嬉しいです。ずっと一緒にいましょうね。伊沢さん』
伊「…うん。君の過去も傷も全部受け止める。絶対に君を裏切らないし見捨てない」
『ありがとうございます。なんだか夢みたいです。…伊沢さん、提案なんですが鶴ちゃんとみーくんにご報告に行きませんか?」
伊「俺鶴崎に殺されないかな…」
『大丈夫ですよ。鶴ちゃんは私の選んだ人ならいいって言ってくれてますから』
伊「あー…緊張する…」
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雪音(プロフ) - ニュウさん» 伊沢さんは怒ったとき早口で捲し立てるタイプか口が悪くなるタイプか悩んだんですよね…!いい反応もらえて嬉しいです!笑 (2020年5月9日 11時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニュウ(プロフ) - 雪音さん» 最高です!!怒ってる伊沢さん…最高すぎません?笑 (2020年5月9日 11時) (レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ニュウさん» お話更新しました!甘く…できたかな…?笑 (2020年5月9日 0時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニュウ(プロフ) - 雪音さん» お!もっと甘く!!楽しみにしています! (2020年5月8日 22時) (レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ニュウさん» いつもコメントありがとうございます!!伊沢さんとの絡みが見たいという声が多かったので甘々を目指しました!これからもっと甘くできる…かな?笑 (2020年5月8日 21時) (レス) id: e88b8137a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪音 | 作成日時:2020年5月5日 18時