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第三章 四話 ページ24

痛い、苦しい、辛い、悲しい。






またマイナスな感情がグルグルと私の中で暴れ回る。







頭を地面に叩きつけられた時





また始まった。と思った。






私が鬼殺隊に入る前は毎日のように無意味で痛めつけられた。






だから、もうこんなの慣れたもんだ。








でも私は自然と涙が溢れかえった。







それでも刺桐時朗は休むこと無く、何度も何度も私の頭を地面に叩きつけた。






頭から血が出てるのがわかる。






脳が揺れてるのがわかる。






髪の毛が抜けるのがわかる。






頭蓋骨が割れてきたのが分かる。






今の私はどんなに醜い姿なんだろう。





想像するだけで血の気が引いた。






隊律違反をおかした私には似合いの格好なのかもしれない。






段々と意識が遠のいてきた。






その時だった。






産屋敷「やめなさい。刺桐時朗」






お館様の声が遠くから聞こえた。






刺桐時朗「……っ……御意」





刺桐時朗はやっと私の頭を離した。






産屋敷「…布を外してやりなさい」






お館様の声と共に私の口を塞いでいた布が取れた。






取ったからなんだ、こっちは痛めつけられて1ミリたりとも動けない。







産屋敷「…A。その状態でいいから質問に答えてくれるかい」





そんな事聞くな、、今の私には判断力がない







産屋敷「…何故鬼殺隊から逃げ出したんだい?」






A「……っー、っー、、……」






私は息をするのがやっとだった。




声なんて出てきやしない。口なんて動かせやしない。






産屋敷「…鬼殺隊が憎いかい?……私が憎いかい?」





その質問で辺りが滞ったのは気配で感じ取れた。





私は答えた。





これだけは答えておきたかった。





例え声が潰れても、






死ぬ未来が見える今、






私は最後に言葉にしておきたかった。






A「……っー、、憎ぃ……っー、」





たった一言、私は力を振り絞って答えた。






産屋敷「…そうか。それは残念だね」






その時だった。





私は命の危機を感じ取った。






刺桐時朗「貴様っ!!お館様になんと言う無礼だ!!」






刺桐時朗は己の刀を抜き私に振りかぶってくるのが





目に見えずとも分かった。







私は






走馬灯がよぎった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 夢小説 , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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ゆっくり四つ葉 - いいのか、、、888評を889評にしてしまって、、、!素晴らしい作品をありがとうございます! (2020年9月14日 20時) (レス) id: 558ca2fe7e (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - あゅみさん» ホントですよですよ!!!!あぁ.......尊い.... (2019年12月15日 23時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 莉華さん» 無一郎くん可愛すぎて永久保存ものですよ笑 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
あゅみ(プロフ) - 肯定的なトマトさん» 無一郎くん尊いですよね泣 (2019年12月15日 21時) (レス) id: c188dca51c (このIDを非表示/違反報告)
莉華 - ん"ん"ん"........!!!!むいくんがかあいい....!!!! (2019年12月15日 16時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とーにゅ | 作成日時:2019年12月1日 21時

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