こんな二人、知らない… ページ32
蛍くんを見送って暫くした後に後ろからガタッと音が聞こえた。
｢や〜重かった。立花君、春乃お待たせっ！初回限定版ばっちり買えたよ!!立花君の分も買ったから今度一緒にー｣
両手に大きな紙袋を持ったゆっきーが上機嫌に店内に入ってきた。
｢ゆっ…!?｣
ゆっきーに駆け寄ろうとしたら突然、後ろからみーくんに抱きすくめられた。
｢…奇遇だね。こんばんは｣
笑顔でみーくんがゆっきーに笑いかけた瞬間、ゆっきーの目が怒りに染まったのがわかった。
｢っ!?｣
突然、強い力でゆっきーの方にひっばられて驚いたようにゆっきーを見るとゆっきーが、みーくんに殴りかかっていた。
｢ゆっ…き…？｣
ゆっきー…どうした…の？
それを片手で軽く受け止めると同時にダンッという音と共にみーくんは、ゆっきーをカウンターに押さえつけた。
｢!!!?みーくん！ゆっきーに酷いことしないで！｣
ゆっきーが痛そうにうめき声を上げながらガタガタと動く。
｢…この場合、俺が被害者なんだけどなぁ…にしても…わー…びっくりした｣
この場に似つかわしくないのんびりとした声をみーくんがあげる。
｢あいかわらず狂犬みたいだね君。正宗も躾ができてないなー｣
少し低い…みーくんらしくない声に勝手に体がビクッとなってしまう。
｢み…みーくん…お願い…離して｣
違う…いつものみーくんと…怖い…何で？何で？
フルフルと体が勝手に震えてしまう。
私の言葉にチラッとみーくんがこっちを向いた。
｢今、いいところだから…邪魔しないで？良い子にできるよね？春乃？｣
いつもと違う低くて冷たい声。
｢…す｣
｢ゆ…ゆっきー？｣
ゆっきーが何かを呟いている。
｢ぶっ殺す｣
そう言って、みーくんの方を見た、ゆっきーは、今まで見たことないほど、怒った表情をしていた。
｢…そんなこと言ったら…君の大好きな春乃が怯えてるよ？ほら…｣
その言葉と同時にゆっきーがこちらを見た。
…いつもだったら…笑顔を向けてくれるのに…嫌…怖い…こわいよ…ゆっきー。
体が勝手にカタカタと震える。
｢…あんな目立つところにキスマークまで付けてさ…マーキングなんて…本当、君って犬だよね｣
みーくんが冷たく見下した目でゆっきーを見ながら笑う。
｢…うるさい、お前には関係ないだろ｣
ゆっきーの声も凍りつくほど冷たい。
｢ねぇ雪村君ーー俺の正宗は元気にしてる？｣
俺の…正宗？…どういう…こと…？
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椎葉 歌乃葉(プロフ) - 翠華さん» 大好きって言っていただけて嬉しいです！ゆっきーと夢主ちゃん可愛いって言ってくださり、ありがとうございます。無理のない程度に頑張ってこれからも更新していきます！コメントありがとうございました！ (2015年9月23日 15時) (
レス) id: cd40bfd4d5 (このIDを非表示/違反報告)
翠華(プロフ) - この作品大好きです！ゆっきーと夢主ちゃんが可愛すぎて最高です！無理のないように更新頑張ってください♪( ´▽｀)楽しみにしてます！ (2015年9月23日 7時) (レス) id: a8faf88f93 (このIDを非表示/違反報告)
椎葉 歌乃葉(プロフ) - もふ丸さん» ゆっきーが、かっこ可愛く見せられていて嬉しいです！ありがとうございます！ゆっきー、本当にかっこ可愛いので少しでも文章でゆっきーのかっこ可愛さを表現できるようにこれからも精進します！コメントありがとうございました♪ (2015年8月21日 19時) (レス) id: cd40bfd4d5 (このIDを非表示/違反報告)
もふ丸 - 椎葉さんの作品のゆっきーすっごくかっこかわいいです！ 更新頑張って下さい！ (2015年8月21日 16時) (レス) id: a44c4eda16 (このIDを非表示/違反報告)
椎葉 歌乃葉(プロフ) - 桜月クレハさん» 面白いって言っていただけて嬉しいです！至らぬ点も多い作品になってるとは思いますが、これからも少しでも楽しんでいただけるような作品が作れるよう頑張ります。コメントありがとうございました♪ (2015年8月19日 19時) (レス) id: cd40bfd4d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎葉 歌乃葉 | 作成日時：2015年8月17日 19時
