【青春×機関銃】小動物系少女とサバゲ

みーくんとキス ページ24

｢…さてと、春乃、こっちにおいで？｣

さっき見た不敵な笑みとは違い、優しい笑みを浮かべながらおいでおいでと手招きされる。

｢う…うん｣

おそるおそる近づき診察の椅子に座った。

｢こっちじゃなくて…こっち…だよ｣

途端に腕を引かれて何事かと思ったら次の瞬間には、みーくんの腕の中にいた。

｢みっ!?みーくん!?｣

いきなり、みーくんに抱き締められているという事実に驚き、顔が熱くなるのを感じる。

｢…前は、俺に抱き締められても楽しそうに無邪気に喜んでたのに…やっぱり、あの二人のどちらかに…何かされちゃったんだね｣

｢な…何もされてないよ!?ゆっきーにもまっつんにも！｣

何かをみーくんが勘違いしてる!?

｢…何であの二人が、直ぐに出てくるんだか…ね。あれだけ春乃のことを汚したくないようなことを言っていたのに…我慢の限界がきたってところか…｣

｢な…何かわからないけど！まっつんのこともゆっきーのことも悪く言わないで！｣

何かわからないけど…二人のことを悪く言ってる気がする。

｢うん、ごめんね春乃。それより…首、見せてくれる？もし何か怪我とかだったら消毒しなくちゃだし…ね？｣

みーくんが心配そうに頭を撫でてくれる。

｢え…？でも、痛くないよ？｣

実際、ゆっきーに吸い付かれた一瞬だけ痛みを感じただけだった。

｢もし、痕になったら大変だし…ね？｣

みーくんに言われるがまま、髪を横に退けると赤くなっていると言われる部分を見せた。

｢…こんなにくっきりつけて…雪村くんかな？独占欲が強いなぁ…｣

｢…ん、くすぐったい…よ｣

赤くなっている部分を優しく指でなぞられて少し、くすぐったい。

｢うん、もう少しで終わるから我慢しようね｣

まるで子供をあやすように優しい優しい声で言われる。

みーくんの後ろからガサガサと何かを探る音が聞こえた。

ペタッ

｢へっ!?｣

突然、何かを貼り付けられた感覚に首を触るとそこには絆創膏がついていた。

｢赤いの治るまでは、コレ…着けてようね｣

そう言うとみーくんは、可愛いキャラものの絆創膏を渡してくれた。

｢着けたら早く治るの？｣

｢うーん…どうかな？少なくとも俺がムカつかなくて済む…かな？｣

｢？みーくんわかんない｣

どういう意味だろ？

ちゅっ

｢…みみみみーくん!!!?｣

ほ…ほっぺにキスされた!?最近、キス…されすぎだよ…

｢治療代…だよ｣

無邪気な笑みを浮かべて口許に人差し指を持っていき、内緒にするように言われた。

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