【青春×機関銃】小動物系少女とサバゲ

鈍すぎるよね…色々と ページ22

｢…あの…緑さん…手紙が…｣

さっきのことを引き摺ってるみたいでふじもんがまだ隣で落ち込んでいる。

…大丈夫かな？

｢みーくん！携帯届けてきたよ！｣

届けてきたことを証明するように手をプラプラとしてみせる。

｢うん、ありがとう春乃。ーふじもん、手紙は後にしてよ｣

目が疲れたのかみーくんが眼鏡を外した。

｢あ…あの…それが…黒い封筒で…｣

ふじもんがそう言った瞬間にみーくんは、ピクリと反応した。

｢ああ、それか…今年もまたやるんだねー｣

｢…はい｣

｢あの子達も来るといいなぁ♪ねっふじもん、春乃｣

人好きがしそうな可愛らしい笑みを浮かべて同意を求めてくる。

…あの子達って？

｢…はい｣

!?ふじもんわかったんだ！すごい！

｢持って来たご褒美になでなでくださいっス｣

｢ははは、気持ち悪いな〜｣

気持ち悪いと言いつつも優しくふじもんの頭を撫でている…いいなぁ…ふじもん。

｢春乃もこっちおいでよ。撫でてほしいんでしょ？｣

見透かされちゃった!?

｢うぅ…みーくん鋭い｣

｢春乃がわかりやすすぎるだけだと思うけど｣

よしよしとふじもんと同じように私の頭も撫でてくれる。

｢みーくん！さっきのあの子達って誰のこと!?｣

勇気を出してみーくんに聞いてみる。

…だって、わからないままとか気になっちゃうし。

｢あはは…本当に春乃は、色んな意味で鈍いなぁ｣

｢なっ!?｣

最近、色んな人に鈍いって言われまくりだよ…主にまっつんとかゆっきーとか…。

｢ヒントください！｣

何のヒントもなしじゃわからないよ！

真剣な表情でみーくんを見つめるとさらに面白いとばかりに笑われる。

｢君の大好きな幼馴染みくんのいるチームだよ｣

クスクスと笑いながら、答えに近いヒントをくれた。

｢トイ☆ガンガンだね！｣

｢うん、正解。今年も春乃は出ないの？｣

みーくんが残念そうに聞いてくる。

｢うん！なんかゆっきー達が春乃は危険だから出るなって！あと、みーくんには出来るだけ近づくなって！｣

…でも、みーくんのどこが危険なんだろう？時々意地悪だけど…そこまで危ない人ではないと思う。

｢…それさ俺に言ってよかったのかな？…あと、それ言ったの誰？雪村くん？｣

｢そうだよ？ゆっきーに危ないから近づくなって、よく注意されてるの…｣

｢ふーん…なるほどねぇ…雪村くんも過保護だなぁ…俺は、まだ春乃に手を出す気はないのにさ｣

みーくんが最後に呟いた不吉な言葉に私は、気づけなかった。

みーくんはエスパー!?→←本当は、優しいよね！

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