信じる仲間 ページ12
｢なっお前…ゆっきー!!?｣
まっつんが驚いた様子で音のした方を見る。
｢ゆっ…ゆっきー？どうしてここにいるの？｣
ゆっきーがここにいるってことは…蛍くんは…。
最悪の状況が脳裏を過る。
｢お…お前なんでここに…蛍を援護してるんじゃ…ー｣
まっつんが焦ったように叫ぶ。
｢援護？まさかぁ…する訳ないじゃん。
まっつんには悪いけど、俺はあの子と仲良くする気なんてないよ｣
酷く冷めたような、それでいてどこか小馬鹿にしたように話すゆっきー。
…やっぱり…こうなっちゃった…ゆっきーに仲間…まっつんや私以外にも絶対に必要なのに…だって、いつもこういうことをする時のゆっきーは、どこか寂しげで…苦しそうだ。
｢…私…行ってくるね｣
｢待て！春乃！お前一人で行くなんて危険すぎる！｣
｢そうだよ春乃。待って…行くなら俺と…｣
二人の静止する声が遠ざかっていく…早く蛍くんのところに行かないと！
｢はぁ…はぁ…はぁ…っ｣
元々、体力がないからか少し走っただけで足がガクガクになってしまう…情けない…でも、行かなきゃ！
気合いを入れ直して走ろうとした瞬間、遠くで大きな声が聞こえた。
｢ご無事ですか!?雪村さん!!｣
!?蛍くんの声!?ゆっきー…戻ってあげたの!?
急いで、声がした方へ向かうと…明らかに周りには、ゆっきーの姿はなかった。
｢雪村さんは立花と協力すると言ってくれた…立花を見捨てるはずがない!!｣
真っ直ぐで堂々とした声で放たれた言葉は、凄く頼もしくて信じられないほど強い言葉に聞こえた。
この子なら…ゆっきーの心のからを…破れるかもしれない。
｢見失うな！追え！｣
逃げ回る立花くんを追い詰めるように走っていく…ズルッとバランスを崩して転けかけたのが見えた。
｢あ!?危な……!!!?｣
声をあげようとした瞬間、誰かに口を塞がれた。
｢んー！んー！｣
思わず、驚いてもがくが、口を塞ぐ手を退けてくれる様子はない。
｢落ち着け！俺だよ！俺！｣
聞き慣れた声に顔を上げるとそこには焦った様子のまっつんがいた。
｢まっつん!?｣
｢しっ！静かに！場所がバレんだろ！｣
話を聞くとゆっきーの後を追ってきたが、蛍くんもゆっきーの姿も見えず、声をあげようとしていた私が居場所を特定されないように咄嗟に口を塞いでくれたらしい。
｢そっか…ごめんね…まっつん｣
｢いや、いい。それより蛍達は!?｣
｢…たぶん、あの辺にいるんじゃないかな｣
話を聞くや否やまっつんは、飛び出していった。
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椎葉 歌乃葉(プロフ) - 翠華さん» 大好きって言っていただけて嬉しいです！ゆっきーと夢主ちゃん可愛いって言ってくださり、ありがとうございます。無理のない程度に頑張ってこれからも更新していきます！コメントありがとうございました！ (2015年9月23日 15時) (
レス) id: cd40bfd4d5 (このIDを非表示/違反報告)
翠華(プロフ) - この作品大好きです！ゆっきーと夢主ちゃんが可愛すぎて最高です！無理のないように更新頑張ってください♪( ´▽｀)楽しみにしてます！ (2015年9月23日 7時) (レス) id: a8faf88f93 (このIDを非表示/違反報告)
椎葉 歌乃葉(プロフ) - もふ丸さん» ゆっきーが、かっこ可愛く見せられていて嬉しいです！ありがとうございます！ゆっきー、本当にかっこ可愛いので少しでも文章でゆっきーのかっこ可愛さを表現できるようにこれからも精進します！コメントありがとうございました♪ (2015年8月21日 19時) (レス) id: cd40bfd4d5 (このIDを非表示/違反報告)
もふ丸 - 椎葉さんの作品のゆっきーすっごくかっこかわいいです！ 更新頑張って下さい！ (2015年8月21日 16時) (レス) id: a44c4eda16 (このIDを非表示/違反報告)
椎葉 歌乃葉(プロフ) - 桜月クレハさん» 面白いって言っていただけて嬉しいです！至らぬ点も多い作品になってるとは思いますが、これからも少しでも楽しんでいただけるような作品が作れるよう頑張ります。コメントありがとうございました♪ (2015年8月19日 19時) (レス) id: cd40bfd4d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎葉 歌乃葉 | 作成日時：2015年8月17日 19時
