トリップ者が出会いを求めるのは間違っているだろうか (ページ4)

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プロローグ③ ページ4

「大丈夫か？」

「……え、あ！はい、大…丈夫です…」

驚きで立ち尽くす私達に声をかけてきたのは、緑髪のエルフ『リヴェリア・リヨス・アールヴ』様。
さっき、聞こえてきた声も確かこの声だった…気がする…

「えっと…助けていただきありがとうございます。
…その……すみません……御手を煩わせてしまって…」

「いや、むしろ私達が誤る方だ。ミノタウロスを逃がしてこちらの不手際だからな。それに同胞に危機となれば助けないわけにはいかない」

そう、答えるリヴェリア様がものすごくカッコいい。
マジ尊敬します。先輩!!

同胞と呼ばれた彼女は、マジ泣きしている。
なんか、凄くみっともないのだが……

「本当にありがとうございました。と、ミャル…そろそろ帰ろっか？」

私は、隣に居るエルフの少女『ミャルラ・スカイ』にそう告げると、こちらを見つめ無言でコクコクと首を振ってくる。
可愛い。

「と、言うことなので、失礼します。」

「それなら一緒に行こーよ！」

「え」

そうやってとてもフレンドリーに話しかけてきたのは、アマゾネスの『ティオナ・ヒュリテ』様。
わぁ物凄く、コミュ力高い……