六話 ページ8
真っ赤になったエイナさんに怒られないうちに、私はさっさと帰路についた。
からかわれた後のエイナさんが怒ると怖い……
(大通りはやっぱり人が多いな……)
この世界はいろいろな種族、
エルフ、ドワーフ、獣人、パルゥム、ノーム、アマゾネスなどなど……
前の世界では見られなかったモノの数々にワクワクが止まらない。
(と、帰ってる途中だった)
周りをキョロキョロ見るのを止めて歩みを進める。
大通りを出て細い裏道を通る。
何回か角を曲がると、袋小路に辿り着く。
目の前にはうらぶれた教会が建っている。
二階建てで、ところどころ石材が剥がれ落ちていて、正面玄関の真上にある女神像は顔の半分が無くなっている。
そんな女神像に一礼して、扉のない玄関から中に入る。
中も負けず劣らず半壊している。
棚の裏の地下に続く階段を下り、先にあるドアを開ける。
「ご主人、只今戻りましたー」
「ルナ! ごめん!」
帰ると同時に誤られた。
結構おどろいたぞ……
「いいよ、大丈夫」
「本当ごめん……」
「気にしてないって」
今にも土下座してきそうな勢いに若干引きながら受け答える。
「ルナちゃんお帰りー。」
「ただいまです。ご主人」
そうしていると、私の主がツインテールを揺らしながらやってくる。
主は『神』だ。
比喩表現とかじゃなく正真正銘の神様。
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鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年7月13日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だんちょ〜 | 作成日時:2018年1月14日 3時