三話 ページ5
「それで、アイズ・ヴァレンシュタイン氏の情報だったっけ? どうしてまた?」
先程の出来事から気を取り直してエイナさんはベルに聞く
「えっと、その……」
ベルは怒られるのが分かっているのか急にしどろもどろになりだす。
なので代わりに私が説明することにした。
「…えっとですね…実は今日、一気に5階層まで降りてみたんですが…」
「えっちょルナ…」
唐突に話を遮られたベルが、困惑顔でこちらを見る。
(ごめん…ベル…)
心の中で謝り、話を続ける。
「その時に、ミノタウロスに襲われてしまい、そこをアイズさん助けてもらったんです…」
私が話をしていると、エイナさんは呆れて、驚いて、怒りに震え始めた。
「あの…えっとその…エイナさん…?」
「……もぉ、いくらパーティを組んでいてもまだ駆け出しの冒険者なんだから不用意に下層へ行っちゃあダメ! 冒険なんかしちゃいけないっていつも口を酸っぱくして言ってるでしょ!?」
「は、はいぃ……!」
「ごめんなさい……」
「はぁ……何だかダンジョンにヘンな夢を見てるみたいだね……」
「あ、あはははっ……」
さすがエイナさん、鋭い…
ダンジョンに出会いを求めてる事までは分かってないみたいだけど。
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鶴(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年7月13日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だんちょ〜 | 作成日時:2018年1月14日 3時