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あの時から三ヶ月経って、
学校生活にも、ヤンキーっぽくなってしまったみずくんにも慣れた。


涼くんの言葉が気になりながらも、
涼くんの言葉に従っておけばなにかトラブルが起こることもなかった。


少しの違和感と大きな幸福で胸をいっぱいにしていると、隣のみずくんが私の手を握る。



瑞稀「独り言だから気にしないで。聞かないで。」

A「ん?」

瑞稀「…こんな誰かを好きになると思わなかった」




瑞稀「おれ、すげー今幸せ」





みずくんが電車の中でそんなことを急に呟くから、わたしはびっくりして頬を赤らめる。


昔のみずくんがいなくても、
今のみずくんは昔と同じだ。




瑞稀「あ、前にさ、おれとお前がクラス一緒だったみたいなこと言ってきたじゃん?」

A「あー、…でも、なんか勘違いだったかもしれない」

瑞稀「どこの幼稚園でどこの小学校だった?」

A「…え?」

瑞稀「…そろそろ言わなきゃいけないかなって思ってたんだけど。
…おれ、生まれてから中学に入るくらいまでの記憶が全部抜けてんだ。」

A「…え?どういうこと?」

瑞稀「分かんねえ…最初は混乱したけど、はしもっちゃんは気づいたら一緒にいてくれたし、両親はいなかったけど、ばあちゃんはおれのこと何不自由なく育ててくれてるし、…困ることはなんもないんだけどさ。」



記憶が、抜けてる?


父母がいない?


嘘、だってみずくんにはパパもママもいて、…弟だっていたはずなのに。





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りうね(プロフ) - にこりさん、おかえりなさい!とっても嬉しいです。邂逅楽しみにしています。 (2019年7月23日 17時) (レス) id: d5bba296a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 読みやすくて面白いです!これからも更新楽しみにしています! (2018年6月10日 14時) (レス) id: 6853d820e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこり。 | 作成日時:2018年5月8日 22時

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