邂逅

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夢を見るんだ。




目が覚めると、忘れてしまう夢。





おれは誰かと遊んでる。
小さな女の子。



手を繋いで、おれは少し高い柵の上に立って、バランスをとって歩く。

女の子は危ないよ、って言う。



そんな女の子は、
三輪車から、二輪車になる練習をして膝を擦りむく。

泣いている彼女に、おれは「大丈夫？」と声をかける。




肝心の、女の子の顔ははっきりとは見えない。





『みずくん』





名前を呼ばれて振り返ると、
ぎゅっと温もりが体を包んだ。




「みずくん、だいすき」








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