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『大丈夫ですか?!』

『井上さん、目を覚ましました!』



重たい瞼をゆっくり開くと、隣にいた白い服を纏った女の人がそう声を発して、俺に微笑んだ。



…ここは、病院?



瑞稀「なん、…で」




酷く頭が痛む。

喉が掠れて声も出ず、こうなる前の記憶を一生懸命呼び起こした。


おれは、…Aと。そう、Aと電車に乗ってたんだ。

乗ってて、…Aの、故郷に、…行って。




瑞稀「っ〜、」

看護師「大丈夫ですか?!」




真っ黒なものが記憶にバリケードを貼って、
チラチラ見える景色は、人の横たわった手と、足と、…

…あれは、おれの、…かぞく?




瑞稀「っ…だ、しん、だ、…」



ゲホゲホと喉元を抑えると、何故か涙が溢れてきて、看護師さんは慌てたように飲料水を手渡す。

喉に水を通すと、やっとちゃんと息ができた気がして、それでもなお、涙が溢れて止まらない。



看護師「生きてますよ、死んでませんよ」



看護師さんの言葉に頭を振る。

なんで、なんで。死んだの、
おれは、死ねなかったの。



ギリギリと痛む頭の中に、一緒に微笑む女の子が現れる。

5歳、くらいだろうか。



ママは微笑んでる、弟が泣いてる。
パパは仕事が忙しくて、全然会えなくて。




おれは、よくこの女の子とふたりで公園にいた。






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お久しぶりですにこり。です。
なぜ急に現れたかは聞かないでください
聞いてもいいですけど←

この作品中途半端に終わってて気持ち悪いなぁと編集画面を開いたら何故か下書きに続きが残っておりました。
同じ文章表現で続きが書けるとは思えないですがなんとか完結させたいところです。気持ちは。
当時の私がどういう完結に向かいたかったのかもよく分からないですが。

世間は色んなことが起こっていて大変ですね。
作者さんも沢山辞められて寂しい限りです。
私も辞めた身なので寂しいなんて言える立場でも無いんですけども…

なんだかんだ今もおたくはしてるので楽しい毎日を過ごしています。
みなさんもお身体にはお気をつけて〜




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りうね(プロフ) - にこりさん、おかえりなさい!とっても嬉しいです。邂逅楽しみにしています。 (2019年7月23日 17時) (レス) id: d5bba296a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 読みやすくて面白いです!これからも更新楽しみにしています! (2018年6月10日 14時) (レス) id: 6853d820e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこり。 | 作成日時:2018年5月8日 22時

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